日日遊心

幸田露伴の歴史小説【運命】の現代語勝手訳その他。Done is better than perfect.無断転載お断り。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

詳説世界史研究4

【市民と奴隷】奴隷制度。アクロポリス。アゴラ。【スパルタの社会と国家】ペリオイコイ。ヘイロータイ。【戦術の変化と貴族政の動揺】重装歩兵。

幸田露伴「運命」31

【訳】 景隆が炳文に代わると、燕王はその五十万の兵を怖れずに、その~敗兆を指摘して私がこれを虜にするだけだといい、諸将の言を用いずに、北平を世継ぎに守らせ、東に出て、遼東の江陰侯呉高を永平より追い出し、転じて大寧に至って~に入った。景隆は燕…

詳説世界史研究3

【エーゲ文明】クレタ文明。クノッソス。ミケーネ文明。トロイア。貢納王政。暗黒時代。 【ポリスの成立と発展】アクロポリス。ポリス。アテネ。スパルタ。植民市。ヘレネス。バルバロイ。

詳説世界史研究2

【パルティア】バクトリア王国。ヘレニズム文化。アルサケス朝パルティア。絹の道(シルク=ロード)。【ササン朝】シャープール1世。エフタル。ホスロー1世。【イラン文明】アヴェスター。マニ教。 ・ササン朝美術の技術や様式は飛鳥・奈良時代の日本にも伝…

昆虫はすごい(光文社新書)

youtubeで養老先生のお話を聴いたこともあって読み出した。 まだ少し読んだだけだが以前読んだ「たたかう植物」(ちくま新書)のいわば昆虫版で面白い。あれやこれやの生存戦略、大変なのは人間だけではない。 というか、人間がこうした植物や虫の方法をパク…

詳説世界史研究・1

アケメネス朝。ダレイオス1世。サトラップ。王の目・王の耳。ペルシア戦争。ゾロアスター教。 ゾロアスターというとニーチェが思い起こされる。

幸田露伴「運命」30

【訳】 李景隆は大軍を率いて燕王を討とうと北上した。帝は北方を憂う必要はなくなったとして文治に専念し、儒臣の方孝孺らと周礼の制度を討論して日々を送ったがこの間において監察御史の韓郁(韓郁或は康郁)というものが時事を憂い上書を奉った。その内容…

幸田露伴「運命」29

【訳】 景隆の幼名は九江だが、戦功もないのに大将軍となったのはなぜか。黄子澄、斉泰が推挙したのも別に理由のあることであった。 景隆は李文忠の子であって文忠は太祖の姉の子にしてなおかつ太祖の子となった者であった。これに加え文忠は重厚な人柄で学…

幸田露伴「運命」28

【訳】 炳文の一敗は~、帝は炳文が敗れたのを知って怒って用いず、黄子澄の言に従って李景隆を大将軍とし斧鉞を与え炳文の代わりとしたので大事はほとんど去った。景隆は貴族のお坊ちゃんで趙括の類だったからである。趙括を推して廉頗を代えたこと。建文帝…

幸田露伴「運命」27

【訳】 八月、耿炳文らは兵三十万を率いて真定に至り徐凱は兵十万を率いて河間に駐留した。炳文は老将で太祖の創業時の功臣だった。かつて張士誠と戦って長興を守ること十年、大小数十戦を戦って勝たなかったことはなくついに士誠をして~を~太祖が功臣を~…

幸田露伴「運命」26

(訳) 燕王が挙兵した建文元年七月より、恵帝が国を譲った建文四年六月までは戦乱の続いた歴史であって今そのひとつひとつを記すのは面倒だ。詳細を知りたければ明史と明朝紀事本末などを読んで考えればよい。今はただその概略と燕王と恵帝の性格風貌について…

幸田露伴「運命」25

【訳】 煙は盛んに昇り火はついに燃えだした、剣は抜かれて血は既に流された。燕王は堂々と旗を進め馬を出した。天子の暦を使わず、あえて建文の年号をやめて洪武三十二年と称し道衍を参謀とし、金忠を~として機密に参加させ、張玉、朱能、丘福を都指揮僉事…

幸田露伴「運命」24

【訳】 燕王は護衛指揮張玉朱能ら壮士八百人を入れて守らせた。矢も石も未だ飛ばないが~。都指揮使の謝貴は~の兵で王の城を囲み、木の柵で端礼門等の道を断った。朝廷より燕王の爵位を削る詔と王府の官僚を捕らえよという詔が届いた。秋七月、布政使の張昺…