日日遊心

幸田露伴の歴史小説【運命】の現代語勝手訳その他。Done is better than perfect.無断転載お断り。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

幸田露伴「運命」51

【訳】 魏国公・徐輝祖は投獄されたが屈せず、武臣はみな帰服したのに輝祖は最後まで永楽帝を戴こうとしなかった。帝は大いに怒ったが元勲であり国舅なので死刑にすることはできず、爵を取り上げて私邸に幽閉するだけとなった。輝祖は建国の大功臣であった中…

【書評】奇面館の殺人(綾辻行人)

つまらなくはなかったが、途中で冗長さを感じ駆け足に。 この作者のミステリは以前「十角館の殺人」を読んだがそっちの方が衝撃的で面白かった。 ミステリ好きならこう考えるということを否定して謎を深めていくのはこの人のスタイルなのか。 (一ヶ月ほど前…

Newton2021年9月号特集「科学の名著」

科学の名著100冊が紹介されてる。「星を継ぐもの」「夜来たる」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」といったSF、「火の鳥」「宇宙兄弟」「はたらく細胞」等の漫画も。 とりあえず興味を引かれたのをランダムに並べる。 カラスの教科書。πの歴史。零の発見…

【書評】危険な世界史(中野京子・角川書店)

・危険な世界史(中野京子・角川書店)のレビュー。 18-19世紀の西欧史の面白くちょっと怖い?エピソード集。同じ著者の「怖い絵」のようなドロドロした歴史ミステリ風味を勝手に期待していたのでちと拍子抜け。しかし史眼の確かさや語り口の巧さは健在。パラ…