日日遊心

幸田露伴の歴史小説【運命】の現代語訳、読書日記その他。Done is better than perfect.無断転載お断り。

2022年4月読書日記

4月22日(金)
・英語のハノン7.5の復習と7.6。

 

・昨日は珍しく雨だった。庭木の上でスズメたちがそぼろ雨の中鳴きながら枝から枝へ楽しげに飛び移っていた。そんな風に鳴くのは求愛だの警告だのと聞いたことがある。でも僕には「雨に歌えば」を歌いながらスキップしてるようにしか見えない。

 

・『新訳ローマ帝国衰亡史』(PHP文庫)読み始める。ギボンの原著はとにかく大部なので敬遠してたけどこの抄訳ならいけそうだ。

 

・朗読は体調があまり良くないので急遽お休み。

 

4月21日(木)

・英語のハノン7.5。何度も繰り返してるとつまらずに言えるようになって嬉しい。着実に力がついているのを感じる。

 

・CNN EE 5月号を買った。お目当ては「CNN報道重要単語50」。

 

・『ビギナーズクラシックス源氏物語』。まだ序盤だけど光源氏って女のことしか頭にないのか?仕事に情熱燃やしたり、他に趣味があるとかそういうことはないの?あまりにイメージ通りで拍子抜け。

 

NHKfmで「スウェーデン狂詩曲第1番」で有名なアルヴェーンの交響曲第2番を初めて聴く。第一楽章のみであったがシューマンの「ライン」に似た旋律が。

 

4月20日(水)
・ハノン7.3の復習。続いて7.4へ。


4月19日(火)

・『紫式部日記』朗読45回をnoteにアップ。「五節の舞姫」はこれにて終了。次回からは「童女御覧」。なんて読むんだこれ?

 

・ハノン7.3。難しいがやり応えあり。中級の電子版が22日に配信らしい。待ってただけに嬉しいね。

 

4月18日(月)

・『紫式部日記』朗読44回。次回で「五節の舞姫」は終了予定。


・英語のハノン7.1、7.2。慌てない。一つ一つ着実に。

 

・『漢文で知る中国』(NHK出版)108pからメモ。
時の流れは螺旋状。一回性と循環性をミックスした形→螺旋。
朝昼夕夜、春夏秋冬が循環性。今朝は昨日とちょっと違う、これが一回性。
一回性と循環性が縄のように縒り合わさった螺旋が時間なんだと理解した。

それで思い起こしたのが幸田露伴の短編『ねじくり博士』のこんな一節。
「早くいッて見れば空漠として広い虚空の中に草の蔓は何故無法に自由自在に勝手に這い回らないのだろう。ソコニハ自然の約束があるから即ち一定の有様をなして、左り巻なら左り巻、右巻ならば右巻でちゃんと螺旋をなして這いまわるのだ。虚空に抵抗物は少いのだが斯くなるこの自然の約束を万物の上から観破して僕は螺旋が運動の妙則だと察したよ。」

 

4月17日(日)
・「ビギナーズクラシックス源氏物語」。朗読の関係もあってついに!読み始めたわけだがいきなり嫉妬やいじめだのドロドロな宮廷絵巻でなんじゃこりゃ。まあとりあえず少しづつ読んでいこ。このシリーズは僕のような初心者にもとっつきやすく奥の細道方丈記などでも世話になった。何気に古典の面白さを今に伝えて寄与するところ大だと思う。ただたくさん出ているので中にはイマイチな出来のもあるだろうが源氏物語は(今のところ)当たり。よく買ってたな偉いぞ俺。


・『紫式部日記』朗読の方は相変わらず難しく、NHK古典講読の加賀美氏のお手本を懸命に真似るだけ。今半分くらい終わったかな、自分でもよく続いてると思う。聴いてくださる方には感謝の一語しかないです。


・溜まっていたメモを読む。ネットのあちこちから拾い集めた面白ネタだ。


・今日は読書より運動優先。

 

4月16日(土)
・『紫式部日記』朗読43回。【五節の舞姫】の続き。紫式部舞姫たちに自分を投影し同情している。男にじろじろ見られる辛さ。

・『この1冊、ここまで読むか!』の中から「NETFLIX コンテンツ帝国の野望」の書評を読む。
ネットフリックスがなぜ動画配信の覇者となったのかを創業時から多面的に分析。下手な小説より面白い。敵味方共にいいキャラ揃ってるわ😊
「これを読んでいると、ある企業の戦略や競争上の強みというのは、成功した現在の姿だけを見ていてもわからないということをつくづく感じますね。」

 

4月15日(金)
NHK古典講読『紫式部日記』をyou tubeで聴く。土御門邸から一条院に移りこの辺りから群書類従本の下巻に入った模様。再び儀式行事多し。

・英語のハノン。昨日の復習。

・『この1冊、ここまで読むか!』の「ルイ・ボナパルトブリュメール18日」に関するメモ⑴
マルクスも理解できなかったナポレオン三世の変人っぷりもさることながら面白かったのがフランスの新聞王ジラルダン。彼は世界で初めて新聞に全面広告を載せることによって購読料を半分にし、安価なメディアを生み出した。広告収入を土台にするビジネスモデルって今なお続いてるわけでこりゃすごい。

 

4月14日(木)
岡本太郎の言葉。
「自分の価値観を持って生きるってことは嫌われても当たり前なんだ。」
「認めさせたい、と激しく思う。と同時に認めさせたくない、させないという意志が猛烈に働く。」
「人に理解されたり、よろこばれようなんて思うな。むしろ認められないことを前提として、自分を猛烈につき出すんだ。」
「今、この瞬間、全く無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。そうふっきれたとき、ひとは意外にも自由になり、自分自身に手ごたえを覚える筈だ。」
「意志を強くする方法なんてありはしない。そんな余計なことを考えるな。きみはほんとうは激しく生きたいんだよ。だから、“死”が目の前に迫ってくる。それはとても正常なことだ。」
「芸術というのは認められるとか、売れるとか、そんなことはどうでもいいんだよ。無条件で、自分ひとりで、宇宙にひらけばいいんだ。」「自然の樹木がわれを忘れたように伸びひろがっている、凝滞ない美しさ。そんな、そのままの顔。自分の顔なんか忘れているような、ふくらんだ表情こそが素晴らしい。」
「なんでもいいから、まずやってみる。それだけなんだよ。」

・作業中、柔らかな雨音。この時期のこうした雨音は「穀雨」のそれに聞こえる。暦の上では今月20日だからもう少し先だけど。

・明鏡で「なおざり」引いたら「おざなり」との違いが載ってるのを発見。アナグラムか。そういやそうなんだよね。こういう発見があるから辞書を引くのがやめられない。

・朝ハノン6.8と6.9。いつもより多くやった。脳みそが千本ノック受けてるみたいな感覚。またリピートしなきゃ。

・珍しく空飛ぶ夢を見た。なんとなく嬉しい😊

・セルフイメージ、セルフケア、大辞林見ていてセルフ〇〇という語句って多いなと改めて。これからも増えていきそう。

 

4月13日(水)
・『紫式部日記』朗読42回。【五節の舞姫】の第1回。「足を空なり」とは面白い言い回し。

・『この1冊、ここまで読むか!』(祥伝社)の中の「ルイ・ボナパルトブリュメール18日」。そうそうまさにこうした入門ガイド的なことが知りたかったのよ。目から鱗な事実もあるんで機会があったらメモしたい。

・『源氏物語絵巻』のキーワード。「引目鉤鼻」と「吹抜屋台」。他にもあるかな?

・朝ハノン6.7。

 

4月12日(火)
・『教科書に載せたい日本史、載らない日本史』(扶桑社新書)を読み始める。日本史の最新の学説の紹介。「信長は天下統一をめざしてなかった」「坂本龍馬船中八策を書いていない」等、いろんな新説があって中々刺激的。自分の中の常識がひっくり返る。

・今朝のワードハント「異時同図法」「引目鉤鼻」。某絵巻物の紹介本を読む→「異時同図法」なる画法を知る→なんだこりゃ→関連サイトを渉猟→「引目鉤鼻」を知る→なんだこりゃ2→詳しく調べる、という流れ。

・『詳説世界史研究』、また読み返さないとかなり忘れてるなあ😓

・朝ハノン6.6。

 

4月11日(月)
・本の整理してたらビギナーズクラシックス源氏物語」が出てきた。いつ買ったのかさっぱりなんだが・・読めってことか?

・『紫式部日記』朗読41回。紫式部が見聞したことが源氏物語に活かされてるのは間違い無いでしょう。ただ確かにモデルというかネタにされるのが嫌で紫式部から離れる者がいてもおかしくはない。因果なものだ。次回から「五節の舞姫」。

・Newton4月号。火星探査機キュリオシティが稼働から10年近く経ってもいまだ現役でバリバリ活躍中だそうで驚く。好奇心は衰えることを知らない。火星の最新画像がたくさん載っていて興味深く映画「オデッセイ」を思い出した。去年新たにアメリカ、UAE、中国の探査機が到着し、現在10機以上の探査機が火星の軌道上や地表で稼働中とのこと。

・早朝ハノン6.5。

 

4月10日(日)

・ハノンunit6.4。「前置詞+whom」を使った疑問文。今までよくわからなかったが腑に落ちた。

・Coke-bottle glasses 「牛乳ビンの底のようなメガネ」
今朝も面白い英単語をハント。日本語だと牛乳ビンが英語ではコーラのビンになるというね^ ^自分の場合ビン底メガネで思い出すのは加藤茶が昔演じてたハゲオヤジでちょっとだけよあんたも好きねえ〜❤️なんですけど(古)

 

4月9日(土)
・wake-up call 「気付かせてくれるきっかけ、警鐘」
某メルマガで知った語。基本的な意味は「モーニングコール」(和製英語!)だがニュースなどでは大体こっちの意味。それまで眠りこけていたのをはっと目覚めさせてくれるイメージか。気づいて良かった、という良いニュアンスも含まれているような。It was a wake-up call. (それで目が覚めた、それで気づいたんだよ)。こうした語句は面白いので集めたくなる。

・朝ハノン。第2部「より豊かに英語を表現する」unit6.3まで。初っ端から主格だの目的格だのいかにも文法という感じ。時間内に言い換えられなくてちょっと待ってと言いたくなるのは相変わらずだが、初めからスラスラならやる意味ないもんね😊

 

4月8日(金)

・『紫式部日記』朗読40回。【里居の日々】の続き。疲れてたので声出るのかと不安だったがなんとかいけた。ここは好きな箇所。

・ワードハント。「寸止め」「無聊」「里居」

・朝ハノンunit5.6まで。これで第1部終了。早朝のスピーキングは
寝ぼけた頭に活を入れる意味でもいいかもしれない。

 

4月7日(木)

・「薔薇の名前」以来小説をろくに読んでいない。他にやりたいことがあるせいもあるが、読み終わって小説は当分読まなくてもいいや(褒め言葉)になってしまった。

紫式部日記【里居の日々】の続きを聴く。紫式部がこれまでを振り返り、自分の苦しい胸の内を吐露している。しかしそれまでのレポート的な記述からするとどうも唐突な感が否めず、改めて謎めいた作品だと思うがまあそれはおいといて・・ここは本文はもちろん、島内先生の訳と解説がいつにも増して明快で素晴らしい。紫式部の苦悩と源氏物語を書き始めた頃の状況が生き生きと伝わってきてほとんど彼女の肉声を聴くようだ。特に興味深いのは紫式部源氏物語を書き始めて間もなく読者の感想を知りたがっていたという事実だ。最初はもっぱら自分を救うために書いていたが、次第に他者に読んでもらって感想が聞きたくなったのかもしれない。そこはわからないが、自分の書いた物語を読んで感動した者がいたことは執筆を続ける上で大きな励みになったであろう。源氏物語の愛読者というと僕は真っ先に菅原孝標女が頭に浮かぶけれどもっと早く、出仕前から愛読者はいたのである。具体的にどこの誰なのかは不明だが。

・自分を変える3つの方法。
⑴時間の使い方を変える。
⑵付き合う相手を変える。
⑶居場所を変える。

・早朝『英語のハノン』unit5.4まで。楽しい。夜やるより朝の方がいいな。今日から英単語暗記とハノンを朝の日課にする。

 

4月6日(水)
・『紫式部日記』朗読39回。【里居の日々】に入った。当時から源氏物語は人気だったんだなと。にしても勝手に原稿を持ち出すのはいかんでしょ>道長紫式部も大変だ。

 

4月5日(火)
NHKFMシューマンのバイオリンソナタ。初めて聴いたが今一つ。シューマンはやっぱりピアノじゃないかな。

・『英語のハノン』unit5.2。

NHK古典講読『紫式部日記』の【里居の日々】の序盤をちょい聴きして二つ疑問が。紫式部源氏物語を宮仕えする前から書き始めていたらしいけど、貴重品だった紙をどうやって工面していたのか。あとこの頃源氏物語ラブな菅原孝標女はどうしてたのか。前者については「紙の提供者があればその都度書いた」とwikiにあった。・・・まあそりゃそうなんでしょうけどもうちょっと詳しく知りたいわけで。後者は「寛弘5年(1008年)に出生」だからちょうど生まれた年、まだ赤ちゃんかな。

 

4月4日(月)
・英語のハノンunit5.1。第5文型へ。いい感じに文法の復習が出来てる。

・『紫式部日記』朗読38回。ここの道長は多少酔っているのだろうが怖い。有無を言わさぬ調子なのでそのように読んだ。紫式部も恐ろしさのあまり大急ぎで歌を詠んでいる。【五十日の祝い・若紫】はこれで終わり、次回からは【里居の日々】。さてどんな内容か。

NHKfmでベートーベンの田園をバックハウスの演奏で聴く。バックハウスと言えばベートーベンだから彼の弾くピアノソナタはみんな名演なのかと思ってたらそうでもなかった。持ち味の強靭で彫りの深いタッチがちっとも活かされず、どれもコンクリートのように硬く冷たく聴こえ平板な印象だ。この曲にはもっと柔らかさや暖かみが欲しい。バックハウスと言えどやはり曲によって相性というものはあるようだ。換言するとベートーベンのソナタがいかに多様でピアニストにとって一筋縄でいかぬものかということの証だろう。

・早朝急に「一期は夢よ ただ狂へ」という文句が頭に浮かんできたのでググったら閑吟集という室町後期の歌謡集の中の一節だった。歌謡集?梁塵秘抄とは何がどう違うのか?ってことで早速調査。しかし自分がいつどこでこの歌を知ったのか、なぜ急に思い出したのかはわからないまま。

 

4月3日(日)
永井荷風断腸亭日乗」をこれまた拾い読み。アメリカ滞在中荷風ドン・ジョバンニだのカルメンだのオペラを随分観ているのに驚きwikiを見るとこんな解説が。「外遊中の荷風は足繁くオペラや演奏会に通い、それが『西洋音楽最近の傾向』『欧州歌劇の現状』などに実った。ヨーロッパのクラシック音楽の現状、知識やリヒャルト・シュトラウスドビュッシーなど近代音楽家を紹介した端緒といわれ、日本の音楽史に功績を残している。1908年7月、帰国した。」そんな功績があったとは!

大鏡を拾い読み。道長紫式部日記の感極まって泣く道長とは違ってなんとも豪胆な感じで戸惑う。本当に同一人物なのか?もっとも道長が若い頃の話のようだ。

・桜が綺麗なので買い物の道すがら何枚か写真を撮った。だが後で見直すと何か実物と違う。えらくひんやりした異質な印象を受けあれ?となる。今年に限らず毎年のことだ。写真にすると途端に馥郁とした美しさ艶ぽさがなくなっちゃうのはなぜなのか。上手な人が撮ればまた違うんだろうけど。

・時間が経つのが早いのは年のせいか変わり映えのしない毎日のせいか。何か新しいことを始めた方がいいのかもしれないが、このままで結構ハッピーなので無理にすることもないかと思ったり。

 

4月2日(土)
・賢人右府(実資)と悪霊左府(顕光)。ペアになってるのが面白い。

小右記での道長批判で知られる実資はどことなく硬骨の士なイメージが僕にはあって紫式部も実資と会話して立派な方だと褒めてるんだけど実際は下女に手を出したり色好みだったようだ。まあここは基本、男どもの酒癖の悪さが目立つ箇所。

・滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ (藤原公任)

・英語のハノン、unit4終了。結構疲れるのでまとまった時間がとれても大して先へ進めない。

 

4月1日(金)
・『紫式部日記』朗読37回。【五十日の祝い・若紫】の続き。公任の「若紫さんはいらっしゃいませんか」の問いに紫式部が(心の中で)やり返してる。この辺は「紫式部日記絵巻」(国宝!)にも描かれているところですな。もっともこの絵巻、約250年後の鎌倉前期の作品らしいからかなり時間的に離れてる。
島内先生が番組内でおっしゃられていた「古典の日」についてwiki
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=161540

2022年3月読書日記

3月31日(木) 
・今日で三月も終わり。読書はそれほどしてないが、特にやり残したことはないかな。
NHK古典講読『紫式部日記』朗読36回、【五十日の祝い・若紫】。セクハラだ〜っ。右大臣藤原顕光この時65歳、酔っていたとはいえ千年後の今日に至るまで醜態を晒してしまったな。元々問題の多い人で周囲から無能呼ばわりされてたらしいけど。宇治拾遺物語にも登場か、ふむふむ。にしても紫式部の冷静な観察は漱石の「猫」が主を含めた人間たちの振る舞いを見る眼差しに似ているような。
・蔵書を整理してたらビギナーズクラシックスの『大鏡』が出てきた。すっかり忘れてた。少し読んでみたらなかなか面白い。『大鏡』もNHK古典講読でやってくれんかな。王朝日記じゃないけど。
3月30日(水)
・疲れてるので読書も朗読もお休み。
3月29日(火) 
・『英語のハノン』unit3.8。
・大相撲史上未曾有の最強力士、雷電爲右エ門についてのwikiの記事 。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=143199
筆まめで日記を残してる。かくも強いのになぜ横綱になれなかったかは諸説紛紛。
NHK古典講読の紫式部日記【五十日の祝い・若紫】の前半を聴く。千年前も今も酔っ払いは変わらない。徒然草にも酔態について書かれてあったような気がするが何段だったか。

3月28日(月)
・『紫式部日記』朗読35回。「にほひ」という単語が気になって古語辞典で調べたら、原義はここで使われてるように「色が美しく映えること。華やかな美しさ。」のこと。鼻じゃなくて目か。さらに日国の「におう」にはこんな解説が→「万葉集」では、赤系統を主体とする明るく華やかな色彩・光沢が発散し、辺りに映えるという、視覚的概念の用例が圧倒的だが、「万葉集」末期には、よい香が辺りに発散することにも用いられ始める。中世には、音・声などの聴覚的概念に用いた例も見え、時代が降るにつれ、「にほふ」の対象及びその属性・意味概念の範囲は広がりを見せる←視覚、嗅覚、聴覚と守備範囲が広がっていくのは面白いんだけど、嗅覚メインになったのはどんな経緯があったのか。

3月27日(日) 
・『英語のハノン』unit3.7。
御堂関白記、ビギナーズクラシックスのお試し版がなかなか面白かったので購入を検討。
・今日は朗読お休み。
3月26日(土) 
・『紫式部日記』朗読34回。
道長の日記『御堂関白記』の最初に相撲節会のことが書かれていたので相撲の歴史について少しググった。それによると4世紀頃(!)には既に相撲があったらしい。道長の頃の相撲にはまだ土俵も行司もなく、相手を相撲場の地面に投げ倒すか手や膝をつかせたら勝ち。現在の大相撲のスタイルが確立したのは江戸時代とのこと・・なるほど。それで思い出したのは江戸時代最強と言われた力士、雷電為右衛門。雷電のことを知ったのはもう亡くなられた漫画家の杉浦日向子さんのエッセイだった。杉浦さんが雷電の大ファンなのだ。書名は忘れたが江戸の生活風俗を生き生きと親しみやすく紹介しており(杉浦さんのイラスト付き)面白くて夢中で読んだのを覚えている。ああした本がもっとあれば日本史、いや歴史好きが増えると思う。
3月25日(金)
・『英語のハノン』unit3.6。いろいろハードな1日でこれだけがやっとだった。まいいか。
3月24日(木)
・『紫式部日記』朗読33回。このスローペースだと100回まで行くかな^ ^(以下取り留めなく)ここは道長、感極まって泣き出しちゃった。意外に涙もろい方ですね。道長の日記読んでみたいがいまだ果たせず。放送で島内先生が指摘されていた徒然草25段読んだ。ああ無常。以前朗読したはずだけど忘れてるわ。
・時間が経つのが早い早いもう月末になる〜。
3月23日(水)
・政治の世界では誰もが経験している「乱立は結果的に一強を招く」という現象(『現代経済学の直観的方法』から)
・『英語のハノン』unit3.5まで。これどうなんだろう、やっぱり完璧にすらすら言えるようになるまで繰り返した方がいいのか。自分はそれだと飽きる気がして割とさっさと進んでるんだが。
3月22日(火)
・『紫式部日記』朗読32回。「管絃の遊び」へ。
3月21日(月)
・『英語のハノン』unit2.6まで。長文は難度が高くなるなあ。当たり前だけど。
3月20日(日)
・『土 地球最後のナゾ』。時々煌めくユーモアが面白いが、専門的な話が続くところはやや退屈。
3月19日(土)
・『紫式部日記』朗読31回。これで「帝の行幸」は終わり。次からは「管絃の遊び」。 
3月18日(金)
・『現代経済学の直観的方法』から。「例えば自由市場メカニズムの「放っておけば自動的に回復する」という考え方なども、天体力学の「2個の天体が近づいたり遠ざかったりを繰り返しながらその軌道が自動的に回復して、系全体が調和する」というイメージを経済に応用したものである。さらに言えばそもそも先ほどの「部分の総和が全体に一致する」という話自体が天体力学から来たもので、他にも多くの話が基本的にその自動調和のイメージを前提に成り立っており、先ほどの多様化の話もその一つである。」天体力学が作り出した人類の錯覚について述べてるんだけどめちゃめちゃ面白い。
マルクス『ルイ・ボナパルトブリュメール18日』をパラパラ。相変わらず読みづらい。何が足りないのか。もっと専門的な知識が必要ということかな。どうもそれだけじゃなさそうだが。
・今日は朗読休み。
・『英語のハノン』unit2.3まで。なるたけ大きな声を出すように意識して。もぐもぐ言ってるだけじゃ聞こえない伝わらない。

3月17日(木)
・『紫式部日記』朗読30回。短いが読むのは大変だった。
・『現代経済学の直観的方法』読了。諸事情で中断期間が長く、思ってた以上に時間がかかったが最後まで楽しく読め、目から鱗の箇所も多かった。僕のように経済は苦手、ましてや経済「学」だとかカンベンしてという方にこそすすめたい。
3月16日(水)
・『現代経済学の直観的方法』第9章「資本主義の将来はどこへ向かうのか」。明日で読み終える予定。
・『英語のハノン初級』unit1.4から1.6。簡単な文を否定文や疑問文に変えるだけなんだが、いざやってみるとなかなか舌が回らず手本のスピードに追いつけない。

3月15日(火)

・『紫式部日記』朗読。いつもより長め。

3月14日(月)

・『楽語薬語』に「余勢を駆る」「随伴」を追加。

・『紫式部日記』朗読。「帝の行幸」に入った。

3月12日(土)

・『紫式部日記』「水鳥と時雨」の最後の部分の朗読。次からは「帝の行幸」。

・「現代経済学の直観的方法』。縮退の話が続く。

3月10日(木)

・『英語のハノン』の「基礎の確認」読了。第1部へ。

NHK古典講読『紫式部日記』(10)「水鳥と時雨」の朗読に入った。紫式部の視線は外から内へ。これまでと違い、いかにも内省的自照的。しかし具体的に何について悩んでいるのか?人間の大半の悩みは対人関係ですが。

・「楽語薬語」に「返す刀」追加。

3月9日(水)

NHK古典講読『紫式部日記』10【水鳥と時雨】の勉強。1日が経つのが早い。

3月8日(火)

・『紫式部日記』朗読25回。「九日の産養・道長の喜び」初孫を抱く道長。微笑ましいエピソード😊

3月7日(月)

・「楽語薬語」に3語追加。「産気づく」「首が据わる」「既定路線」

3月6日(日)

・『現代経済学の直観的方法』。第8章「仮想通貨とブロックチェーン」昼寝後、一気に読んだ。そのまま第9章「資本主義の将来はどこへ向かうのか」へ。

・『薔薇の名前』を読み返す。読書は好きでも多読はしないので同じ本を間を置いて読むことになる。最初より2回目の方が楽しいだろうというのは全く正しかった。なんら予備知識なく挑戦した甲斐があったというもの。

3月5日(土)

・『紫式部日記』朗読24回。「九日の産養・道長の喜び」に入った。「こまのおもと」一体何者なんだ・・

3月4日(金)

・今日は朗読休む。

3月3日(木)

・『紫式部日記』朗読23回。ここだけ読むと中宮彰子は産後の肥立ちがあまり良くない感じ?「勧学院の雀は蒙求を囀る」の勧学院が出てきた。これで「舟遊び・七日の産養」は終了。次からは「九日の産養・道長の喜び」

3月2日(水)

・スピーキングを鍛えたくて何やら評判の良い『英語のハノン』を購入。まずは初級から。今からちょっとだけやってみる。

・『紫式部日記』朗読22回。月下の舟遊び。雅もここに極まり、この世ならぬ幻想美。とそこへお邪魔虫が、というパターン😊。道長は無事に男子出産ということでやっぱりご機嫌だよね。ここは人名が続くところがきつかった。

3月1日(火)

・『現代経済学の直観的方法』。仮想通貨とブロックチェーンの章がイマイチ面白くない。後回しにして先に進むかな。

・「March comes in like a lion and goes out like a lamb.(3月は獅子の如く来て子羊の如く往く)。3月初めはまだ天気が荒々しく月末になると穏やかになるという意味の諺らしい。この記事によると、元は3月の獅子座と牡羊座との位置関係が由来でそれが3月の気候を言い表す諺になったとのこと。興味深い転用だ。
https://edition.cnn.com/2021/03/02/weather/weather-proverb-march-lion-lamb/index.html

・『紫式部日記』朗読21回。今回から「舟遊び・七日の産養」。

2022年2月 読書日記

2月28日(月)

・『紫式部日記』第20回朗読。「あなかしこ」の辺りはユーモラスに読んだつもりだがはてさて。次からは紫式部日記(8)【舟遊び・七日の産養】。

・【楽語薬語】に「先割れスプーン」「フォーク並び」を追加。後者のフォークへの見立てはうまいな。

2月27日(日)

・朗読以外でnoteに何か書いてみようかと思案中。ここもいいがとにかく広告が入るのが煩わしい。

2月26日(土)

・『紫式部日記』第19回朗読。今日は疲れてたがなんとかやれた。

・『100分de名著 薔薇の名前』読了。

・朝から『100分de名著 薔薇の名前』。ポイントを押さえた簡潔かつ平明な解説、また読み返したくなってきたな。本文が一部引用されているのだがその訳が明快で読みやすい。河島氏の訳よりいいのではないか。映画版のシーンもいくつか載っており、ますます観たくなってきた。ページ下に十分な余白があるので気づいたことをメモできるのは便利。今日中に読んでしまおう。

2月25日(金)

・以前買っておいたNHKテキスト『100分de名著 薔薇の名前』をようやく読み始める。大してボリュームないから一日で読めると思ってたけどなかなかどうして進まない。この本に限らず最近あまり一気読みとかしなくなったなあ。

・『紫式部日記』第18回朗読。いつもより準備に時間かかった。特に八人の女房の名を列挙してあるところの「源式部加賀のかみ」「左京のかみ」だのに一苦労。抑揚強弱に妙な癖がついてそれがなかなか直せなかった。ここの最後で紫式部若い女房たちの態度に批判的だが、こうした晴れがましい舞台ではやはり緊張するんだろうな。ご馳走のメニューが記されてないのが残念。

2月24日(木)

・『紫式部日記』第17回朗読。NHK古典講読の【五日の産養】に入った。前回までは中宮職主催の産養で今度は道長主催のそれ。

ここで出てくる屯食(とんじき)について調べた。

「とじき」とも読む。強飯(こわめし)を握り固めて鳥の卵のように丸く長くしたもの。屯は聚(しゅう)、「あつめる」の意。飯を握り集めたもの。現在の握り飯、弁当。皇子誕生や元服などの宴のとき、庭上に台などを出して、下郎たちにも賜るもの。「つつみいい」ともいう。『源氏物語』桐壺(きりつぼ)の巻にみえる。(日本大百科全書(ニッポニカ)の解説より)

今のおにぎりの原型かな?絵を見たらおにぎりとはかなり違ってたけど😅

2月23日(水)

・【楽語薬語】に「嘯く」(うそぶく)を追加。この動詞は知っていてもあまり使わないし日頃目にすることも少ない感じ。まあだからこそ載せたんですけどね。

・休日なので読書も朗読も休む。「ラブアクチュアリー」等好きな映画を観て過ごす。

2月22日(火)

・『紫式部日記』第16回朗読。次からは【五日の産養】。新しいところ入ると気が引き締まるから好き。どうでもいいが「産養」を「うぶやしない」ってさらりと読める方はどれだけいるのだろうか。

・『ワイルドスワン』の英語難しくない。割とすらすら読める。これは挑戦してもいいな。

2月21日(月)

・『紫式部日記』第15回朗読。今回は長めだった。「人の心の、思ひおくれぬけしきぞ、あらはに見えける。」(女房たちの思いの、人に負けまいとの様子がはっきりと見えたのであった)。紫式部の確かな眼。

・『生物から見た世界』の中にはあるクラゲの話が出てくる。傘の縁に釣鐘型の器官を8個ぶら下げているのだが、その鐘の音が命のリズムを作りだしその他の刺激は全て遮断されているのだという。鐘の音だけが鳴り響く世界に生きている、なんと奇妙な。無論このクラゲの環世界は多種多様な生き物たちの環世界の一つに過ぎない。

・起床後、何気なく庭に出たら薄く雪が積もり西の空に月がかかっていた。月の光にぼんやりと浮かび上がった庭、その木々の影を見るうち、紫式部たちの生きた平安時代の夜はもっと暗かったであろうと思った。もののけ魑魅魍魎が跋扈していたのもその暗さと無関係ではあるまい。

2月20日(日)

・「マトリックス」を最近観たせいもあってBBCのこの記事が面白かった。現実を再定義する者、と訳せばいいのかしら。The man rethinking the definition of reality https://www.bbc.com/future/article/20220216-the-man-rethinking-the-definition-of-reality

デイヴィッド・チャーマーズってどんな人?  http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=684344

・『現代経済学の直観的方法』第7章「ドルはなぜ国際経済に君臨したのか」読了。「世界を理想社会にしようという宣教師的・十字軍的な情熱」面白い表現をハントできた。

・『土 地球最後のナゾ』。北極の永久凍土についての説明。少々専門的で難しく飛ばしがち。

2月19日(土)

・『紫式部日記』第14回朗読。どうもこうした有職故実というか儀式についてはさっぱりだ。

・再び『日本はなぜ敗れるのか──敗因21カ条』から。

「以上のような体験しかない日本にとって、戦争という概念が「月で計算するもの」であって「年で計算するもの」ではなかったことは、明らかである。」

「従って、「日華事変」という言葉自体が、その勃発時における軍の首脳の理解の仕方と当時の一般人の常識を示している。従って、これを「日中戦争」と言いかえてしまうと、かえって上記の実情はわからなくなってしまう。これだけではないが、戦後のさまざまの「言いかえ」は、その真相を逆に隠蔽する役目しか果していない。」

何が「事変」だ、あれはまごうことなき「戦争」だったじゃないか、従って「日中戦争」と呼ぶのが正しいと戦後人は考え、実際そう呼ぶことが多いのだが、その言いかえが逆に「勃発時の常識」を覆い隠してしまう。勃発当時は8年に及ぶ戦争になるとは思っておらず、月単位で片がつくであろう「事変」にすぎなかったのだ。

NHK古典朗読の加賀美アナの「お手本」を聴いていると書道の名人と称される方の筆づかいを間近で見ている気がする。正確であるだけでなく自在。

・『日本はなぜ敗れるのか──敗因21カ条』から。

「そしてその基本にあるものの一つが、以上にのべた明治以降の奇妙な「通常性を把握しないことを通常性」とする性向、いわば、ある力に拘束されて自己の真の規範を口にできず、結局は、自分を含めてすべての人を苦しめる「虚構の自己」を主張することが通常性になっているためと仮定するなら、その拘束力を排除できなかったのは何のゆえで、何が欠如してそうなり、何を回復すればそれが克服できるのであろうか?」

「そして、この『虜人日記』のすべてを通じて、自由人の小松氏が、負の形で描き出したものは結局、自由という精神のない世界、従って「自由な談話」が皆無で、そのため、どうにもならなくなり、外部からの強力な打撃で呪縛の拘束が打ち破られて、そのとき、その瞬間だけその通常性の表出を可能にする世界だったわけである」

「戦後は「自由がありすぎる」などという。御冗談を! どこに自由と、それに基づく自由思考と、それを多人数に行〔な〕う自由な談論があるのか、それがないことは、一言でいえば、「日本にはまだ自由はない」ということであり、日本軍を貫いていたあの力が、未だにわれわれを拘束しているということである。」

最近、具体的にいかなる場面でその「拘束」が見えたかを自問せよ。単に見聞したことばかりでなく自らの言動を観察することで見える「拘束」もあるはずだ。村八分、仲間はずれにゃされたかねえ、奇人変人扱いされたくない。出る杭は打たれる、打たれるのは嫌だ、怖い。大人しくしとけば波風立たんぞ。みんな同じでみんないい・・等々。そうして「できない理由」探しについては誰でも天才だ。あれがダメならこれで、これがダメならそれで「できない」のである。できるできないではなくやるかやらないかだというのに。

2月18日(金)

カーネギー『人を動かす』を十年ぶりくらいに読んでたら、しばらく自分のことを考えるのをやめ他人の長所について考えたらどうかとあった。いいかもしれない。

・『紫式部日記』第13回朗読。【御湯殿の儀・三日の産養】へ。ますます難しい。史料的価値は高いのだろうけれど。

・『日本はなぜ敗れるのか──敗因21カ条』読了。卓抜した日本人論だった。

・ユクスキュルの説く生物の環世界の概念は、人間である自分にとって足場となる「確かなもの」とは何かを考える点でも役立つ。

・清水の舞台から飛び降りるだの捨て身の覚悟だのそんな大袈裟なものはいらない。必要に応じてサッと動けるフットワークがあればそれでいい。画面の前にじっとしてあれこれ考えているだけではケツは重くなる一方である。

宇治拾遺物語もそうだけれどインチキ坊主の話はなんでこんなに面白いのか。大体このへんの時代って何かに付けスキあれば出家、みたいなとこがあってそりゃインチキなのが増えるのも道理だ。そういや、うる星やつらの錯乱坊好きだったな〜

2月17日(木)

・『宇治拾遺物語』から「中納言師時、法師の玉茎検知の事」を朗読。爆笑しつつ読み終わって、「玉茎検知」でまた吹き出す二段構えの構成。何とも馬鹿げた話だがちっともジメジメしてない、この突き抜けた明るさが僕は好きなのだ。実におおらかな笑い。彼らが笑う時僕も笑い、僕が笑う時彼らも笑っている。そこに800年の隔たりを感じさせるものは何もない。

・『生物から見た世界』(岩波文庫)を読み返す。「どの主体も、事物のある特性と自分との関係をクモの糸のように紡ぎだし、自分の存在を支えるしっかりした網に織りあげるのである。」

2月16日(水)

・梅が香に追ひもどさるる寒さかな 芭蕉

まだ梅は咲いてないけどいい句。今夜は冷える。

・『紫式部日記』第12回朗読。もののけとの闘い。ものの〜け〜たち〜だけ〜♪読みながらなぜかもののけ姫の歌が頭の中をぐるぐる(^_^;)

・昨日見つけたフレーズ。「邪気を払う」と「死出の道を歩む」。

・vexillology 旗の研究、旗章学 

こんな英単語をハントした。具体的にどういう学問なのか後でチェックする。

2月15日(火)

・『現代経済学の直観的方法』第7章の続き。この章はボリュームあって読みでがある。

・『紫式部日記』第11回朗読。無事にご出産。母子ともに兼好、もとい健康、良かった良かった。みんなで祈ってた甲斐がありましたね。緊張が一気にとけた直後のレポートはユーモラスで読んでて楽しかった。

・『紫式部日記』読んでて気になった「うちまき」について調べた。

打撒(うちまき
祓の際や,神仏に参ったときなどに水に浸した米をまき散らすこと,またその米のこと。散米 (うちまき) とも書き,「さんまい」ともいう。祓に際してまくのは,米のもつ霊力で悪霊や災厄を防除し,心身や四囲を清めようとするためである。社前にまくのは神供としてであり,オサゴ (お散供のなまった語) などとも呼ばれる。賽銭箱が普及して,そこに銭を奉財する習俗が一般化したのは近世になってからであるといわれ,散米の習俗は,その一つ以前の姿を伝えるものである。(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

米のもつ霊力、賽銭箱との関係・・なかなか奥深そう。

2月14日(月)

・『紫式部日記』第10回朗読。今日読んだところの直前の部分はNHK古典講読で原文をスキップしているので自分も同様にしている。

・最近英語を学習中どういうわけか「朝飯前」「楽勝」といった意味の語句を目にすることが多い。例えば a piece of cake, no brainer,a walk in the park,breezeそして今日出会ったcinch。まだ他にもあるかもしれない。

2月12日(土)

・『土 地球最後のナゾ』を久々に読む。これも面白いのだが今だに読み終えていない本の中の一冊。

・『現代経済学の直観的方法』第7章「ドルはなぜ国際経済に君臨したのか」。

・『紫式部日記』第9回朗読。相変わらず難解な文章が続く。前もって勉強してなきゃ、?の数が加速度的に増加していくだけ。

NHK古典講読の紫式部日記を聴く。ああやっぱり全文朗読してる訳じゃないのか。残念だがこの辺は自分も朗読をスキップしよう。この中宮彰子のお産前のてんやわんやの場面はマンガかイラストにすれば面白いと思うんだけどね、ってもうしてるかな。

2月11日(金)

・よりましになって怨霊がとり憑いちゃった女の子の身が心配だと思ってたら後でちゃんとお祓いすんのね、安心した。しかしそんな一々よりましとか大勢用意せずとも加持祈祷とかだけで一気に怨霊退散、調伏とはいかないのだろうか。この辺の論理というのはどうなってるのだろう。

・『紫式部日記』、今読んでるところの、もののけとの闘いは鬼気迫るものがある。紫式部のレポートは冷静かつ克明な筆致でそれをライブ感覚で伝えてくれる。まあ正直、ついてけないというか、千年前のそうした環境に生まれ育たないとわからないところもある。でもそういったわからない、ついてけない感覚って大事だとも思う。こういったことはすぐネットで「正解」つまり現代の言葉に翻訳しなおした解釈を読んで、ああなるほどでおしまいにしがちなんだけど、そうじゃなくもっとその訳のわからなさと向かい合ったらどうだ。当時と今との間に横たわる時空の隔たりをきちんと受け止めることがなければ深い理解にも繋がらない。浅薄なそれで終わるだけだ。

・朗読はもう少し一回に読む量を増やそうかとも思うが、負担に感じて続けられなくなるのが怖いんだ。朗読の他にもやりたいこと、やらなきゃいけないことあるし。人によってはうまいこと「ノリとハサミ」式の編集したりすると思うんだけど自分はそれ一切しないから。面倒だし実はそうした作業のやり方知らなかったりする。毎日NHK古典講読を聴き少しずつ学びながら少しずつ録音即公開、という今のやり方が性に合ってる。だから先の展開もろくに知らない。それが良い。

2月10日(木)

・『紫式部日記』第8回朗読をnoteにアップ。今日は太閤立志伝5Switch版の発売決定のニュースで舞い上がっちゃってブログ書くの遅れた。いかん地に足つけなきゃ。

2月9日(水)

・『紫式部日記』第7回朗読をnoteにアップ。中宮彰子の出産が近づいてきた。それで加持祈祷をするのはいいけれど、騒々しい中でお産とか大丈夫なのかと余計な心配しちゃう。ストレス溜まらないのかね。身分の高い女性の場合はみんなこんな風だったのか?

・朗読のためNHK古典講読を聴く。島内先生の話を聴くうち「よりまし」なる語が。なんだコレ?何となく「よりしろ」と似ているようだけど。ググる

・昨日と同じやり方をなぞってるだけでは昨日と同じ一日になる。同じことをやるのでも別のやり方はないか常に探し、工夫するよう心がける。

・漫画で見た映画で見たどっかで見た。そんな客の記憶を呼び起こす予定調和のストーリーライン。彼らがそれらを基にこうなるだろうという予想をつけるからこそ予想外の展開、どんでん返しが成り立つ。

・どこまで自分のリミッター外してるか?アクセルちゃんと踏み抜いてるか?勝手に限界設けてないか?

2月8日(火)

・『紫式部日記』第6回朗読をnoteにアップ。アップしたらnhkfmのベストオブクラシックを聴くというのが最近のパターン。

・文鎮のことを英語ではpaperweightという。直訳だと「紙の重し」でそのまんまだが何かちっとも重い気がしない。なぜだろうと考えたら「(一枚の)紙の重さ」と読み違えているからのようだ。名がよく実を表してないように感じられる一例だ。それにしても日本語の「文鎮」の方がずっと奥ゆかしく粋だと感じられるのは僕だけか。

paperweightは本来の文鎮の他にも意味があってググったらこんなのが載っていた。

〈俗・比喩的〉文鎮、何の役にも立たない[立たなくなった]品◆コンピューターや周辺機器のパーツのうち、壊れてしまったもの・使えなくなったもの・ひどく使いにくいものなど。

スマホタブレットの「文鎮化」の文鎮ですね。アップデートしたら文鎮になっちまったよもうカップ麺の蓋押さえるのに使うくらいしかねえ〜(泣)みたいな。

・読書日記と銘打ってるがどうも窮屈だったりするんであまり読書には関係ないことも書いていこうかと思う。今までも映画の話とかしてたけどね。

2月7日(月)

紫式部はこれを誰のために書いたのか?道長?それとも他の誰か?はたまた自分が書きたかっただけだろうか?読むにつれ疑問が膨らんでくる。

・『紫式部日記』第5回朗読をnoteにアップ。今回はいつもより読むのが早口だったかな。

・『紫式部日記』。中宮彰子の出産が近づいて何かとバタバタ。そんな折にのんびり昼寝してた友人にいたずらをする紫式部。寝起き顔に萌えってお茶目だね。

・『現代経済学の直観的方法』が全然進まない。とっくに読了してもいい頃なのに。

2月6日(日)

・ここでの藤原頼通(17歳)は読んだ限り特に背伸びしてるように見えない。もし無理に大人ぶっていたらめざとい紫式部は気づいていた筈。にしても83歳まで生きたのか。当時としてはかなりの長生きだ(父親の道長は62歳)

・「かばかりなる事の、うち思ひ出でらるるもあり、その折は、をかしきことの過ぎぬれば、忘るるもあるはいかなるぞ。」

(このような事で、ちょっと思い出されるものがあって、その時はおもしろかったことでも、時がたつと忘れてしまうこともあるのは、どうしたことだろうか)

いきなりエッセイ風になって思わず^ ^なんとなく徒然草第71段「名を聞くより」を思い起こす箇所。まああっちは既視感の方だけどね。記憶は不思議だ。すげえ面白かったから絶対忘れんわと思ってもじきに忘れちゃったり、その逆にさっさと忘れてしまいたいこと、どうでもいいようなことをいつまでも覚えていたり。そうした記憶をふとした瞬間に思い出し、辛くてなんなんと思ったりする。辛い記憶をさっと忘れられるのなら世界の酒の消費量は多少減るんじゃないか。

紫式部日記 原文・訳(PDF)

https://www.culturebeanz.com/entry/2020/01/15/232747/

YouTubeNHK古典講読」

https://www.youtube.com/watch?v=pXYAkReOsz0

僕が朗読するのにお世話になっているテキスト&講義。どっちも非常に有難い。依拠する写本の違いか、所々読みに違いがあるが島内先生の講義の方のテキストに合わせて修正すれば朗読するに問題なし。こういうのってよくあるからもう慣れた。

2月5日(土)

・『紫式部日記』第4回朗読をnoteにアップ。順調順調。我ながらようやっとる。明日は日曜だし休むかもしれんけど。

・雅俗のバランスをとりたい。今読んでるのは王朝文学の「雅」ばかりだから偏って飽きが来る。庶民のごった煮エネルギー爆発の宇治拾遺物語に惹かれるのはそれもあるんだよね。

・どこか険のある紫式部と比べると孝標女はおっとりしてるなと。あまり人の悪口を言わない印象だ。ひょっとして伯母さんの「蜻蛉日記」を意識していたのかもしれない。

2月4日(金)

・やはりこの日記は源氏物語との関わり合いが強い。「ここは源氏物語の〇〇のシーンを思い出します」とか島内先生に解説されると未読の自分は?で損したような気になる。やっぱ読まなきゃだめかなあ。更級日記でもそうだったけど。

・『紫式部日記』の朗読第3回をnoteにアップ。いきなり藤原道長(この時43歳で左大臣、権力の絶頂へと向かっている時期)が登場。ここは本当驚いた。そんなに紫式部と仲良かったのかって。こうしたことは詳しい方には常識なんだろうけど、無知な自分にはゴシップ誌の熱愛発覚!的な驚きがあった。調べてみると道長の愛人ではなかったみたいだ。ただ道長のバックアップがあったからこそ源氏物語を書き続けられたのは確かなようである。

2月3日(木)

・終日眠くて今日はろくに読書しなかった。

・『紫式部日記』第2回朗読をnoteにアップ。精緻で格調高い反面、難解でとっつきにくい。しっかり内容理解した上でメリハリつけないと棒読みになりやすいな。【ここまでの感想】→冒頭から景情融合で早くも「あはれ」が使われ、日本人の自然観が窺える。同じ頃の西洋だったらこんなふうに自然がウェイトを占めることってないと思うんですよ。大抵神と人間あるいは人間同士の関係に重きが置かれ、自然はせいぜい背景になってるにすぎない。その意味でいかにも由緒正しい日本「文学」の源流に触れたような印象。とはいえまだ冒頭だから、これから読み進むにつれ変わってくるかもしれない。

・少し読んだだけでも理知的で悟性の人だという気がするな>紫式部。観察眼が鋭くて他者と親しくなっても常に一定の距離を置いている感じ。

2月2日(水)

・『紫式部日記』の朗読第1回目をnoteにアップ。『更級日記』に引き続き今回も「NHK古典講読」で勉強した。良かったら聴いてみてください🙇‍♂️

・『紫式部日記』朗読の準備中。『蜻蛉日記』にしようかと散々迷った末こっちにした。

・動画でもなんでも「〜の歴史」だの「〜の日常」とタイトルのつくものはたいてい面白い。

・『フーコーガイドブック』(ちくま学芸文庫)。以前買ったきり読んでないと思ってたらところどころに線が引いてあった。多少は目を通してるらしい。

・『1917』の街での某シーン。あれ明らかに弾当たってないか?当たってるのになぜあんな風に走れるのか?見るたび首を傾げてしまう。

2月1日(火)

Twitterの読書垢で新しく英単語の暗記を始めた。英検1級レベルのやつを毎日1〜3語。英検やTOEICを受験する予定はないがネットの英文記事をどんどん読んでいきたいんだよね。途中で飽きたり嫌になったらさっさとやめる^ ^

老くじらの最期

(中年のくじら)

爺さんあんたはもう歳だ、ふさぎこんでため息ばかり 

ろくに動きもしやしない

昔は四海を股にかけあっちへこっちへ旅してた

北の果てから南の果て 東の果てに西の果て

行ったことない場所なんてなかったもんさ

シャチどもに囲まれて戦ったこともある 

ニンゲンに殺られそうになったこともある

頭や腹の傷はその時ついたって自慢してた

それがどうだい、今じゃめんどくさそうに上へ上がっては日向ぼっこ

若い奴が宙に跳ねてるのをぼんやり見てるだけときたもんだ

おまけに最近は食欲もガタ落ち

若い時は逃げるニシンどもを丸呑みしてたってのに

爺さんあんたはもう歳だ

 

あるとき爺さん出かけていった

大きな大きな珊瑚礁の広がるずっと先のそのまた先の寂しいところ

岩ばかりの底に大きなヒビが南北に走って中は真っ暗

どこまで深いか見当つかぬ
あんまり気味が悪いからみんなめったに近寄らない

ところが爺さん、そのひびの中に入っていった

いやそれがさ、まるで迷った風もなく一直線

スッと入って見えなくなった
一体何しに行ったんだ

 

(吹き飛ばされたウリクラゲ)
ああいたた
ああまだ目が回ってふらふらする
なんだいさっきのは
いきなり吹き飛ばされちまったよ
なんだかずいぶんでっかいものだ
おかげで腕がからまっちまった
こいつはほどくに難儀だなあ
それにどこにいるのかわからない
あそこよりずいぶん明るいのは確かだけれど
なんだか眩しくっていけないや
それにあったかくて何だかからだがむずむずするぞ

いやこいつは踊らずにいられない
そうれくるりくうるりと
へへ、どんなもんだい
くるりくうるり

 

(色鮮やかな魚)
一体どういうつもりだろ
あいつすうっとあんなとこへ潜っていったよ
みんなあそこを横切るだけでもこわいっていうのに
いやだよ、なんだか胸騒ぎがする
え、何?
死ににいった?
ふうん なるほどね
そういやずいぶん歳とってたようだよ
頭やらおなかに大きな傷が何本もあってさ
どうやったらあんな傷がつくもんだろ
あ、また聞こえた
あれはあのあいつの仲間かねえ
姿は見えないけどずいぶん悲しそうに鳴くじゃないか

やっぱり死ににいったのかねえ

 

(後をつけるサメ)
馬鹿、近づきすぎだ
気づかれねえように距離をとれ
ああそれくらいだ
そのくらいなら大丈夫
なに腹減ってしかたねえ?
まあまて もう少しの辛抱だ
爺がくたばちっまえばこっちのもんだ
じきに腹一杯喰えるって
誰にも邪魔はさせねえよ
まあ欲言えばもうちっと若えのをと言いたいとこだがこの際だ
贅沢はいわねえ
食えるだけでもよしとしとこう
それにしてもよく気づいたな兄弟
知らせてくれて感謝するぜ
久々のでかい獲物だ、抜け駆けはよくねえ、みんなで分けあわねえとな
ーくそ、馬鹿に冷えてきた
おまけに暗くてよく見えねえし
こうなると鼻だけが頼りだな
いいか絶対逃がすなよ
これのがしたらまたイワシばっかくわなきゃならねえ
もうあいつらは食い飽きた
数ばっか多くてちっとも腹の足しになりゃしねえ
なにどこまで下りるのかって?
さてな、爺にきいてくれ
俺だってここに入ったのは初めてなんだから・・・まったく気味の悪いところだぜ
おまけに雪のやつがまとわりつきやがってうざいったらねえ
さっさと止みやがれってんだ、こん畜生

 

(逆立ちシーラカンス) 
いやはやこうしていると
なんともいえぬ良い気持ち
わしが逆さまなのかまわりがそうなのか
いやもう上でも下でもどっちでもいい
わしはこの姿勢が好きなんだ
とても平和で満たされた気分
腹も減らなきゃ渇きもせぬ
ずっとこのままでいたいくらい
ほんとうに気持ちが安らーおお、おおっと、今のはなんだ
なにかとてつもなく大きなものがそばを通ったぞ
おかげで目が回ってしまった
ええいこの程度で情けない
まだまだわしも修行がたりぬ

よっこらしょっと、とりあえず体勢を立て直して-しかし、なんだな、いつまでもこうしていていいものかな
もっと明るいところへいって他の者たちといっしょに遊んだほうがいいんじゃあるまいか
こんなところでひとり逆立ちしてる場合だろうか
ううむ、さきほど姿勢を崩されたせいか
ここにきて妙に不安になってきたぞ
ここでこうしているべきか
それとも上にいこうか どうするか

ちっとも決められぬ
いやはや困ったことだわい。

 

(深海エビの歌)
・・るる・る
ぐわ・ら・・ぐ・わ・ら
こいこいこい、ふってこい
まるいのしかくいのふってこい
る・るる・るるるる・る
ぐわら・ぐわら
あの口この口さらりとよけて
こいこいこいここまでこい

 

(ソコボウズの歌) 
くねくねくね
にょろにょろ、にょろり
落ちたぞ、落ちた、何落ちた
見たことないよなでかい雪
エビに貝にアンコウまで
みんな泥の中からとびだして
いやはやたいした騒ぎさね
いつまでもふわふわ浮いてらあ
目はなくともそれくらいわかるのさ
それにしてもいいにおい
サメどもすっかり夢中だな
ばりばりぼりぼりすげえ音
ますます腹がへってきた
でもここは我慢だ我慢
まずはあいつらが行っちまわねえと
なにしろやつらは凶暴だからな、うかつに近づくと食われちまう
ああ腹へった腹へった
くねくね、くね

 

(再びサメ)
食い破れ食い破れ
さあこいつだこのときだ
ああうめえうめえ
ふるえちまわあ
こいつはまったく大した御馳走だ
わざわざこんなとこまで来たかいあったぜ
さあさあ、一口でも多くガブリといけ からだじゅう口にして食いまくれ

 

(巻き貝の親子)
ねえおっかさん

なあに
おいらさっきからからだが重くて仕方ないや
どうしたんだろう
こうして進んでいてもどんどん重くなってくるみたい
そう、それはね雪がふってるからよ
雪?それってなに?
たまに上の方から落ちてくるものよ
ひとつひとつは軽いんだけど、それが積もると重くなったりするの
ふうんそんなものがふってるのか 

全然わからなかった
けどどんどん重くなって体が埋まりそうだーあっ、おっかさん、あそこだけなんだかぼうっと明るいよ
どうしてだろう?
どこ?ああ、あれはねーホタルさん、ときどきここらを掃除してきれいにしてくれるの
掃除してるときはいつもあんな風に光るのよ
ふうん、掃除してるとこ見に行っても良い?
だめだめ、こわいのがいるかもしれないからね、あっちへいってはだめですよ
ちぇ、つまんないの
けどほんとに明るいわね
こんなのははじめて、よほどの大掃除みたいねえ

 

(どこかから響く声)
こうして爺さんは死んだのだ。

腹ペコ連中に腹いっぱい食わせて死んだのだ。

今では爺さん骨になって、雪にしんしん、しんしん、埋もれてく。

車輪虫

 おいきゅうりはどこにいった
 その日散歩から帰ってきた柏原は妻に尋ねた
 きゅうり? 流しで朝食の準備をしていた留美は振り向いた
 前にここにたくさんあったろ どこにいったんだ
 もう全部漬けちゃったわよ 明日にはおいしく食べられるけど なんで?
 柏原は答えずに冷蔵庫を閉めるとツカツカと妻の隣までくると流しを覗いた
 ちょっと何?
 あった
 彼は三角コーナーからひょいと小さなものをつまみ上げた
 浅漬けした際いらないので捨てていたきゅうりのヘタであった
 そんなものどうするの
 ちょっとな 
 彼は台所を出ると足早に二階に上がっていった。
 また変なもの拾ってきたな
 留美は直感した。
 夫が早朝の散歩を始めて1ヶ月になる
 会社の健康診断でメタボ気味だというので始めこれまで雨の日も一度も休んだことはなく、毎朝早起きして近所のコンビニに新聞を買いに行くというのが日課になっている
 毎日往復で30分ほど歩くおかげか、本人は体調がいいといって喜んでいる
 それはいいのだがそのたんびに色々なものを拾ってくる。
 最初はコンビニでコーヒー飲んだついでにと言ってスティックシュガーを三つもらってきた
 無料だからというのだがそれからずっともらってきて今は30袋にもなった
 それが止んだと思ったらその次には石ころを拾ってきた
 ここに帯が入ってるだろ、こういうのは珍しいとしきりに感心するが留美から見るとどう見てもただの石である
 柏原は文鎮にするからといって今では自室に10数個も転がっている
 石の次は座布団を拾ってきた。近所のゴミ置き場に捨ててあったらしい、まだ新品同様だ、勿体無いから使うと言ってこれまた自室に置いてある
 みっともないしあんまりやってると不審者扱いされるからやめるよう注意したのはつい昨日のことだ
 今度はなんだろう
 留美は皿を洗う手を休めて考えた
 きゅうりというからバッタでも捕まえて来たのだろうか エサにするつもりなのかもしれない ああいやだいやだ
 留美は夫と違い、生まれ育ちも田舎だったが小さい頃から虫は大の苦手だった
 少しは私の話も聞いてくれたらいいのにホント言うこと聞かないんだから
 留美はため息をついてがちゃがちゃと皿を洗い出した。

 

柏原は階段を上がり自室に戻った。
 初夏とはいえまだ朝の6時半だから部屋の中は薄暗い。
 ツカツカと机にいきスタンドのスイッチを入れる。それから机の上の段ボール箱を覗き込んだ。
 箱の隅に小さな虫がうずくまっている
 体長は5センチほどで 全身が黒く光沢があり丸っこくそこだけ見るとカナブンそっくりだ
 柏原は机上の老眼用の眼鏡をかけると虫を指でつまみ上げ、あかりに近づけて観察した。

本来なら後肢があるところに一対の小さな車輪が付いている。

車輪といっても自転車のようなスポークなぞはついておらず、円盤が胴の両側にくっついているだけのチャチな作りだ。円盤は硬くそれなりの強度はあるようだが車輪と胴を繋ぐ軸も細く頼りなげで、無論軸受なぞもない。みれば見るほど駄菓子のおまけのクルマのそれと大差ない
 柏原は虫を箱に戻すと持ってきたきゅうりのヘタを虫の目の前においた
 虫は気づいた様子もない。相変わらずじっとしたままだ。
 柏原は箱を机の横のテーブルの上に移すとパソコンに向かった。今は会社の繁忙期で家に持ち帰って仕事をしているのだが、新しくインストールしたソフトに今だに慣れず苦労していた
しかも老眼のせいかすぐ目が疲れてしまう。
ため息をついて画面から目を離し箱を覗いてみるといつの間にか虫はきゅうりに口をつけていた

短い触覚がかすかに揺れている

仮にこの車輪が回ったとしても

柏原は観察しながら思った。

凸凹のある地面を移動するには不利だろう。車輪というのは本来平坦なところを移動するためのものだ。一体なぜこんなものがついているのか
彼は改めて不思議に思った。

 

 二日後一人息子の陸が帰省した
 帰省したといっても
 近いうちに大学の陸上部の合宿に行くから明日には帰るという
 留美も彼も久々に帰ったのだからしばらくゆっくりしていけというがもう約束したからとにべもない
 せわしないことだ
 柏原は思ったがそれ以上何も言わなかった
 その晩彼がまたパソコンに向かって仕事していると陸が夕食に呼びにきた
 柏原がすぐ行くとキーボードを叩きながらいうと

うわ、なにこれ

机の上の箱を覗き込んだ陸は興奮して叫んだ
 シャリンムシじゃないのこれ。 はじめてみた
 よく知ってるな
 以前テレビで特集してたから。 絶滅寸前だとか言う奴でしょ。
 絶滅?
 柏原は振り向いた
 うん。田舎でもほとんど見なくなったとか言ってた。どこで見つけたのこれ。
 3日くらい前に公園の近くの木の下で見つけた。散歩の途中だよ 珍しいからハンカチにくるんで持って帰った。
 へえ すごいラッキーだね。えさはきゅうりでいいの?
 そいつの好物だからな  昔からそうなんだ
 詳しいんだね
 小学生の頃、家の近くの神社にいくらでもいたからな、よく友達と捕まえて遊んだもんだ
 ふうん
 陸は少し驚いた顔つきだった
 時々読書する以外は特にこれといった趣味もない様子の父親にそんな子供時代があったのが意外だったのだろう。
 かあさんにはいうなよ
 いいけど、飼ってることまだ知らないの。
 わからんが取り合えず何も言わんな。
 とっくに知ってて言わないだけじゃない。まあいいや、とりあえず早く下りて来てよ。
 先に食っててくれ。まだキリがつかん。そうだな、あと20分経ったら行く。
 わかった
 陸が去った後 柏原は車輪虫についてネットで調べた。確かに急激に減少して絶滅が危惧されているとある。以前調べたときは生態や餌のことばかりでこうした情報は見落としていた。
 リンク先を見ていくうちにいつの間にかオークションサイトに出た
 見ると一匹数万円もの売値がついている
 無理もないか
 彼は呟いた
 車輪のついた生き物自体珍しいからみんな集めたがるし、今は絶滅寸前だからな。一人があそこで見つけたとネットで発信でもすればすぐ広まって人が押しかけるだろうし。
陸のいう通り確かに自分はラッキーだったのだ

 さらに調べるうちあるページで手が止まった
 「車輪虫について なぜ車輪で移動する虫はいないのか」というタイトルのとある大学教授の書いた論文だった。
 彼は素早く目を通した
 まず車輪虫の生態について概説があり、それから本論としてこの虫の車輪はなぜ回らないのか、なぜ車輪を回転させて移動する虫がいないのかを考察している。

しかし本論とは言っても前者についてはわずか1ページほどで、後者についての考察が論文の大半を占めている。そうしてエネルギー効率がどうとか代謝がどうとか数式やグラフを並べて車輪を移動方法とする虫のいない理由を説明している。最後にまとめとしてこんなことが書いてある

「以上のようにむしろ この車輪は移動手段としては全く役に立っておらず、それどころか虫にとっては移動の障害となっているばかりでなくエネルギーを無駄に消耗させる「お荷物」でしかない。これは古くからよく知られたことで英名でもfifth wheelbug「第五の車輪虫」と呼ぶくらいである(fifth wheelには役立たずといった意味がある)。近年絶滅の危機が叫ばれるが、むしろこうしたハンデを生まれながら背負っている虫が今まで絶滅しなかったことの方が奇跡であろう。絶滅しなかった理由については古来より諸説あるが今なお不明である。」

 彼は椅子から立ち上がると床の上の箱をのぞいた

3日前できるだけ住んでいるところに近い方がいいだろうと落ち葉を箱に敷き詰めた

虫はその葉の上でじっとしている
 いつ見ても体全体に比べ輪がアンバランスなほど大きい
 指でつまみ上げると 虫はノロノロと前足をバタつかせた
 彼は車輪に指先で触れ回そうとした
 まずは右、それから左
 しかし無駄だった。円盤は固定されたように一向に回ろうとしなかった

彼は自分が小学生のだった頃を思い出した
あの頃には近所の神社の裏の林にこの虫がいっぱいいた。
 たいてい積もった落ち葉の下に潜んでおり、動きがのろいから捕まえるのは簡単だった。
 彼は友人たちと虫を捕まえてはその車軸を次々に折り、車輪だけを集めた
 車輪を無くした虫は前脚だけで逃げるのだがそれがやたらと速かった
 あるいは輪がなくなった痛みがそうさせていたのかもしれないが輪があったときとは雲泥の差だった。
 そのせいもあって柏原たちには虫をいじめているという気は少しもしなかった。 むしろ邪魔な荷物をとって軽くしてやった気分だった

彼のクラスに岡村という この虫の車輪を誰よりも集めている同級生がいた。

 ある日学校に大きな巾着を持ってきて中を見せた。それには虫の車輪がいっぱい詰め込んであった。彼は自慢そうにそれを振ってじゃらじゃらと鳴らした
 どうやってそんなに集めたのかその場にいた彼を含めた全員が聞き出そうとしたが彼は何も答えなかった。噂では父親が会社の社長で金持ちだから人を使って集めさせたという話であった。

あの時のじゃらじゃらという音と尖った顎をあげた自慢げな顔つきはまだはっきり覚えている

その彼にも中学卒業以来ずっと会っていない
 ご飯よ
 突然階下から留美の声が聞こえた

明らかに苛ついている。
 はっとして彼は虫を箱に戻すと階下へ降りていった。

 

 一週間経った

その間に虫は少しも餌を食べなくなり次第に衰弱してきた
 柏原はきゅうりの代わりにキャベツやレタスさらにはブロッコリーを与えたが、少しも食べようとはしなかった
 指でつつくと短いショカクをひょいと動かすが、それさえだるそうである。

 翌朝散歩から戻った柏原は虫の入った箱を持って庭に出た
 そうして玄関近くの草むらに虫を放した。
 箱から滑り落ちた虫は逆さまになって前足をばたつかせた
 一向に起きあがる気配がないので彼がつまんでかえしてやるとやっと前へ動き出した
 なんてことない砂や土くれが柏原の目にはいつになく大きく見えた。 虫は車輪をずりずりとひきずっていく
 そのうち右の車輪が小石に引っかかった
 虫はそれでも強引に前へ行こうとする。小石とは言っても虫からすると大きい。車輪がいよいよ乗っかると虫の体は傾いて今にもひっくりかえりそうになった。仕方なく柏原が石をどけてやろうと手を伸ばした瞬間、石の上の車輪がばたんと地に落ちた。

虫はそれから急に動かなくなった

何やら周囲を伺っているらしい。

全く変な奴だ
じっと覗き込んでいた柏原は思わずくすくす笑い出した


 その晩も柏原は遅く帰ってきた
 疲れが澱のように溜まっていた。とても仕事の続きをする気にはなれず夕食もそこそこにベッドに入ったが、なかなか寝付けない 

明け方近くになってようやくとろとろ眠り、夢を見た
 彼は古代ローマのコロシアムにいた。銀色の甲冑に身を包み、満員の観客が見守る中、騎手として当時の戦車(チャリオット)を走らせている
 しかし彼の乗る二輪車を牽かせているのは馬ではなく、馬ほどもある大きな車輪虫である
 虫の車輪はごろごろ、砂埃をあげながら勢いよく回り、結構なスピードですこぶる気持ちいい
 気づくといつのまにかもう一台戦車が彼の近くを走っている

陸だ

彼と同じような格好をして同じように虫を駆けさせている
 愉快になって互いにハイヤーなどと叫んでどっちが速いか競っているうちに目が覚めた
 枕元の時計を見ると6時すぎ
 留美はもう起きて朝食の用意をしているらしい 階下の台所あたりから物音が聞こえてくる
 彼は上半身だけ起こすとさっきの夢のことを詳しく思い出そうと努めた

次に放した虫と夢との関係を考えた

それからさらにフロイトだの夢判断だのことを考えた
 首をかしげていると妻がご飯よと呼ぶ声が階下からきこえた
 朝食を食べながら 彼は虫を草むらに放したことを伝えた
 あのまま放っておいたら死ぬだけだろうと思ったから戻したと言うと留美は興味なさそうに聞いていた。しかしもう変なもの拾ってこないで下さいよと念を押すのを忘れなかった。
 柏原は黙然としてくった
 食ってしまうと言った。
 やっぱり虫は自然の中で暮らすのが一番だな
 当たり前でしょ。
 留美はそっけなく言うときゅうりの浅漬けをぼりぼり音を立てて噛んだ。
 

2022年1月 読書日記

1月31日(月)

山本七平『日本はなぜ敗れるのか──敗因21カ条』をちまちまと。

1月30日(日)

・『ラブアクチュアリー』、どうも米国人女性の描き方が好きになれない。ほとんど何もしてないのに英国人だからという理由であんなにモテまくることってあるんかい。概ね楽しめたんだがそこは気になった。

・「詳説世界史研究」読了。毎日コツコツ、重要語句をTwitterに書き出す作業もこれで終わり。よくやった。そして読んでくれた方々に感謝。

1月29日(土)

・ずっと日課だった「詳説世界史研究」明日で読了予定なので次何を読むか。Twitterに毎日無理のない範囲でメモを残していけるような本がいいんだが。やはり人の役にも立ちたいし。

・「薔薇の名前」を拾い読み。苦労の末踏破した道を振り返っているような親しみと懐かしさを感じる。そうして改めて思う。これは電子書籍ではなく「紙の本」で読まないとダメであると。おそらく賛同してくれる方は多いのではないか(調べた限りではまだ電子化はされてないようだ)

1月28日(金)

・『昆虫はすごい』(光文社新書)読了。世界中の様々な虫の生態を紹介していて最後まで楽しく読めた。いやあ虫ってすごい(書名そのまんま)。今日読んだとこだとカマドウマについて少し触れられていたのが嬉しかったかな。特に人に悪さはしない、でも見た目がちょっと、なので嫌われてる虫だ。俗称便所コオロギ。しかし長いこと中断してたので以前の内容忘れてるな^_^; ちょっと読み直さないと。

カマドウマ http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=655645

・「詳説世界史研究」p535のコラムにイギリス映画『キリング・フィールド』。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=739376

・先日述べたYouTube の映画を使った英語学習動画はこちら。

プラダを着た悪魔https://www.youtube.com/watch?v=OBn6nZDbfkc

『マイインターンhttps://www.youtube.com/watch?v=GuEcnyn8T04

1月27日(木)

https://alpha.japantimes.co.jp/article/essay/ からKiller silence「命取りの無視」を読む。「黙殺」という言葉。社会的繋がりの欠如。他者からのささやかな挨拶が身に染みて嬉しかったことって誰もが一度は経験あるんじゃなかろうか。

・『現代経済学の直観的方法』第6章「貨幣はなぜ増殖するのか」適当にメモ。

貨幣の自己増殖メカニズム(信用創造)自体は古来から存在。「磁化」される貨幣。コンピュータの記憶素子の中にしか存在しない「虚」の貨幣→正式には「信用」と呼ばれている(この呼び名が貨幣を連想しにくく、初学者にとってとっつきにくい一因)。銀行が貸付という名の「又貸し」行為を行った時、自動的にそれに比例した増殖過程が発生。世の中のお金の量的なメインは定期預金などから成りたつ。預金通帳が事実上の貨幣。増殖の限界を定める「準備率」。貨幣の増殖メカニズムは経済が拡大したがってる場合は不可欠。現在の仮想通貨は基本的に「実」の貨幣。

「虚」だから機動性が高くなるんだな。あと「仮想」通貨でも「実」の貨幣か。ここも呼び方に問題あるんじゃないか。

1月26日(水)

・『現代経済学の直観的方法』第6章「貨幣はなぜ増殖するのか」。貨幣の「実」と「虚」の話。一通り読んだがまだまだ理解不足。繰り返し読もう。

・『ラブアクチュアリー』のscreenplay、予想より一回り小さな本だった。そのせいもあって文字が小さく老眼にはちと読みづらい。内容は今のところ文句なし。いろんなシーンをモノマネできるくらい活用したい。初っ端からビートルズの好きな曲使っていてあ、これはハマるわと直感したからね。こういう映画は珍しい。

1月25日(火)

youtubeで『プラダを着た悪魔』『マイインターン』を使って英語学習できる動画を見つけた。どっちも好きな映画なんで楽しく学べるかも。有難く使わせていただきますm(_ _)m

ジブリの映画には高いところ平気な(好きな)主人公が多すぎる。

・面倒そうな事は前日にちょっとだけ手をつけておく。すると翌日スムーズに進んだりする。

・「ラブアクチュアリー」、結構エロシーンあるな。クリスマス映画だと聞いて子供と一緒に観て途中で凍りついた親いるんじゃなかろうか。にしても豪華な顔ぶれだなあ。いくらギャラかかったんだろう。マーティンフリーマンも出演してるのには驚いた。まだブレイク前かな。

・『詳説世界史研究』最終章「現在の世界」へ入った。ゲイツジョブズについてのコラムもあり。

 1月24日(月)

NHK出版『100分de名著 薔薇の名前』買ったが、しばらく封印。スキップ箇所読んどきたいしその方がより多く目から鱗が落ちそう。誤読するって大事。それによって自分の無知無理解ぶりにショックを受けることができるから。今まで一体何を読んでいたのかと。ある意味他者を知るのと同じ。

・『詳説世界史研究』第15章「冷戦と第三世界の独立」読了。残りあと1章のみ。

1月23日(日)

・しかし考えてみると『運命』も手本なんてなく勢いだけで読んじゃった(最初の方だけだが)わけで、なぜこっちはそれができぬのか。歳とって狡くなったということか。とりあえず今日は「ラブアクチュアリー」観て寝る。

・『宇治拾遺物語』を朗読しようと思い、手本になる朗読を探す。だがどこにもいいのがない。youtubeNHKのプロの方の朗読したのがあるが一部で全文ではない。模範とするようなそれがないと読むのが不安だ。変な読み方でもいいから読んじゃおうかしら。とにかく面白い話が満載だから朗読したい誰かに伝えたい。

1月22日(土)

・『現代経済学の直観的方法』第6章「貨幣はなぜ増殖するのか」へ。相変わらず面白い。

・『詳説世界史研究』515p〜517p。

1月21日(金)

・「アイデアはいきなり完成形でやってきたりしない。それについて取り組んでいるうちにだんだんクリアになってくるんです。とにかくまずは始めなくては。」ザッカーバーグの言葉らしいけど思わず深く頷いてしまった。ついでに改めてこれも。「完璧を目指すよりまず終わらせろ」Done is better than perfect.

・『現代経済学の直観的方法』第5章「ケインズ経済学とは何だったのか」メモ。
公共事業による失業救済策→ルーズヴェルト大統領によるTVA。俗流アダム・スミス学派の「自由放任の神の手」。ケインズ経済学では貯蓄行為は厄介者としてみられる。経済の縮小均衡から脱出する。政府による公共投資。「有効需要の喚起」。俗流アダム・スミス派の自由放任主義経済学→「縮小均衡」には無力。大恐慌を最終的に解決したのは第二次大戦。貯蓄行為が有効需要を細らせてしまう。縮小均衡に陥って自力で脱出できない時は政府が公共投資すれば乗数効果で拡大できる→「大きな政府」が必要だし、財源のため国債発行に頼り財政赤字とインフレの温床になりやすい。経済学の勝者を決める「同盟ゲーム」。

「神の手」?マラドーナですか?の僕にはいい勉強になった。

・『詳説世界史研究』p511〜514。ベトナム戦争を扱った映画を調べてみた。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=20250 

キューブリックの『フルメタル・ジャケット』は昔から興味あるんだけど今だ観てない。印象的だったのは『プラトーン』かな。http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=158548 

バーバー「弦楽のためのアダージョ」の流れるシーンが痛切だった覚えがある。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=209053

アメリカでは、この曲が有名になったのは、ジョン・F・ケネディの葬儀で使用されてからである。そのため個人の訃報や葬送、惨事の慰霊祭などで定番曲として使われるようになったが、バーバー自身は生前「葬式のために作った曲ではない」と不満を述べていた。日本においては、昭和天皇崩御の際に、NHK交響楽団の演奏を放映した(他の曲目:バッハ「アリア」ブラームス交響曲第4番」)」

1月20日(木)

・『現代経済学の直観的方法』第5章「ケインズ経済学とは何だったのか」。説くところ明快で別に難しくはないのだがあれこれ他を優先していたのでえらく時間かかった。

・『詳説世界史研究』511pにキューバ危機。1963年ケネディ大統領がダラスで暗殺される直前の写真も。ここはやはり映画『JFK』。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=29467

法廷でのケビンコスナーの熱弁が文字通り熱かった記憶。よくあんな膨大なセリフ覚えられるなと。シナリオ集みたいなのは持ってんだけど肝心の映画はもう長いこと観てない。もう一度観たいな。

1月19日(水)

・疲れて読書進まず。『詳説世界史研究』と『現代経済学の直観的方法』を少々。

・不安はどんな小さなことでも全て紙に書き出す。すると自分から切り離し客観視できる。キーボードより紙に書くのがおすすめ。その際一字一句丁寧に書くようにすれば心も落ちついて一石二鳥である。

1月18日(火)

・『薔薇の名前』は一回より二回、二回より三回読んだ方がより多くの発見があり楽しいことを確信している。それだけ自分にとって一筋縄でいかぬ書物(なぜか小説と呼ぶ気になれない)だったということだが、もう一つ「犯人」は誰でどうやって殺したのかという性急な読み方からようやく自分を解放できたのも大きい。むしろこれから本当にこの書物を読むことになるだろう。しかしやはり折りに触れ参照できる解説書が手元にあった方が何かと心強いと思う。前にも書いたが僕のような無茶しない方がいいです^ ^なんとか読了できたのは途中端折ったのとこの日記つけてたからだし。アマゾンだとNHK出版の『100分de名著 薔薇の名前』が好評みたいなんでそのうちおさらいも兼ねて読んでみたい。

・『詳説世界史研究』505pに「ジムクロウ」と呼ばれる人種隔離制度。ここは映画「アラバマ物語」を連想。映画の内容を簡単に言うと1930年代のアメリカ南部、白人女性への性的暴行容疑で逮捕された黒人青年の事件を担当する弁護士の物語だ。弁護士役はグレゴリー・ペックグレゴリー・ペックというと反射的にオードリー・ヘプバーンと共演した「ローマの休日」が思い浮かぶと思うが本人は「アラバマ物語」が一番お気に入りだったとか。この映画を見れば当時人種隔離策がいかに南部で当然とされていたかがよくわかる。映画の原作は1962年のTo Kill a Mockingbirdで作者はハーパー・リー。彼女はトルーマン・カポーティの幼なじみで『冷血』執筆の際にはその取材の手助けをした。カポーティの伝記映画「カポーティ」でも少しだけ「アラバマ物語」について触れられている。個人的に「アラバマ物語」は評判ほどではなかったが「カポーティ」は面白かった。

1月17日(

・『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(CCCメディアハウス)
薔薇の名前」をようやく読了(と言ってもてんで読みが浅いが)したのでエーコ繋がりでこれを読もうか。サンプル読んだら俄然興味が出てきたので、一応リストに入れておく。「紙の本は、電子書籍に駆逐されてしまうのか?書物の歴史が直面している大きな転機について、博覧強記の老練愛書家が縦横無尽に語り合う。」(アマゾン商品説明より)

坂口安吾「ラムネ氏のこと」。短いのですぐ読める。「フグに徹しラムネに徹する者のみが、とにかく、物のありかたを変へてきた。」自分もラムネ氏になる。

1月16日(日)

・『薔薇の名前』読了。

・「その中でイギリス陸軍のアーネスト・ダンロップ・スウィントン中佐(Sir Ernest Dunlop Swinton、1868年 - 1951年)は、(スウィントン自身によると、H・G・ウェルズの小説『陸の甲鉄艦(The Land Ironclads)』から着想を得て)、アメリカのホルト社(現キャタピラー社)が実用化に成功した無限軌道式トラクター(元は1908年にイギリスのホーンズビー社でみても開発された物だが、どこも関心を示さず、アメリカのホルト社に設計が売却された)をヒントに、これに装甲を施した戦闘室を搭載した戦闘車輌を着想した。このアイディアは陸軍では却下されてしまうが、海軍が関心を持ち、1915年3月、ウィンストン・チャーチルにより「陸上軍艦委員会」(委員長:ユースタス・テニソン・ダインコート)が創設され、超壕兵器「陸上軍艦(Landship)」の開発が始まった」(wiki「マーク I 戦車」)

スウィントンが発案し当時の海軍大臣だったチャーチルが旗振り役になってこの新兵器開発を推進した。開発を主導したのが陸軍じゃなくて海軍というのが面白いところ。やはりチャーチルは先見の明があったということか。しかし「陸の甲鉄艦」だの、超壕兵器「陸上軍艦(Landship)」だの面白いな。「英語で戦車を表すタンク(tank)は、マークⅠの暗号に水槽(tank)が使われたことに由来する。」tankは元はコードネームか。

1月15日(土)

西部戦線 (第一次世界大戦)

 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=525735  眠いのでまた今度読む。

・21:07 あたりでチラッと映ってるのはこのマークⅠという菱形戦車かな?間違ってるかもしれんが。

マーク I 戦車  http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1234737

wikiだけじゃなくていろいろ調べたが、この戦車に乗って戦った人たちのこと想像するとなんかもう絶句した。

・『1917』好きすぎてブルーレイ注文しちゃったよ楽しみ😊

1月14日(金)

・『詳説世界史研究』第15章「冷戦と第三世界の独立」に入った。

・緊張や不安を煽るような劇伴は要らなかった。ここは『1917』の数少ない不満点の一つ。あるときはロードムービー、あるときは戦場みたいになるのはやはり撮り方も関係してんじゃないの。

・モーリス・ラヴェル http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1125366

第一次世界大戦勃発後、パイロットとして志願したが、体重が規定に「2キロ」満たなかったことからその希望は叶わなかった。1915年3月にトラック輸送兵として兵籍登録された。ラヴェルの任務は砲弾の下をかいくぐって資材を輸送するような危険なものであり、当時の前線ヴェルダン 付近まで到達した。道中、腹膜炎となり手術を受けた。結局、終生戦争の傷から回復することはなかった。」

ラヴェルの晩年の病気は戦争の後遺症があるんじゃないかと思ったが関係ない感じ。それより母親が亡くなったのがショックだったんだね。「オーケストレーションの天才、管弦楽の魔術師と言われる卓越した管弦楽法とスイスの時計職人(ストラヴィンスキー談)と評された精緻な書法が特徴。入念な完璧さへの腐心と同時に人間的豊かさを併せ持った表現力は「知性の最も微妙なゲームと心の深く隠された領域に沁み入る」とされた(ディクシオネール・ル・ロベール)。」

・偉そうなこと書いたけど見直したらあ、これロードムービーだになるかもしれない。そういうブレを楽しめばいいんじゃないかと思う。ロードムービーってこうだよねで思い込みで語ってるだけだから。大体ミッドナイトランとストレイトストーリーのどこがイコールなのかって。レインマンとスタンドバイミーのどこが同じなの。スタンドバイミーにトムクルーズ出てくんの?ロードムービーという名の元に無理やりイコールにしてるだけでしょ。乱暴な話よ。だから言葉の本質は暴力なの。同じようにオープンワールドもわかんない。結局ゼルダとかスカイリム、ウイッチャー3のオープンワールドと呼ばれるものをやってみればいい。遊んだら明らかに三作とも違うとわかる。イコールじゃないものをイコールにしてんだよ。そうした方が「便利」だから。

1月13日(木)

・ネットのレビュー読んでると『1917』はロードムービーだという感想をたまに見るけど、ロードムービーとはちょっと違うと思うんだよね。旅を通じての友情や和解あるいは成長の物語よりも観客の仮想戦場体験の方に力点が置かれてるんじゃないかと。だからある意味オープンワールド。無論操作して自由に視点変えたり動き回ったりはできないけど。そもそも僕の中じゃロードームービーって『ミッドナイトラン』『ストレイトストーリー』『サンジャックへの道』とかのどこかユーモアやペーソスのある道中記の趣が強いから、『1917』のような緊迫感溢れる戦場が舞台の映画をロードムービーと呼ぶのは抵抗がある。この辺の捉え方の違いというのは面白いなと。

レスリー中尉
演じているのは『シャーロック』でモリアーティ役のアンドリュー・スコット。いかにも塹壕暮らし長過ぎてヤケクソ気味でいい味出してた。最後の「じゃあな」がなぜかウケて個人的に一押し。脚本担当の方の話では当て書きしたのは彼だけだそうです。

https://news.livedoor.com/article/detail/17654554/

1月12日(水)

・新年早々こんな映画見るなんて。とりあえずレンタルじゃしょうがない買います。

・カンバーバッチは顔見せ程度だったが重要な役。彼に上からの命令を伝えることがゴールだったわけだから。しかしここで観客は主人公が命懸けで駆け抜けてきた戦場の真実を知ることになる。真実だからタチが悪い。非情だ。もっともこれがラストシーンというわけではない。

1月11日(火)

・本作のメイキングをyou tubeで見た。ようわからんが、人→ワイヤー→車みたいに一台のカメラをリレー方式で次々に渡して撮ったということ?う〜ん理屈ではなんとなくわかるんだが、だからと言ってなんだ大したことねえな、とはならないな。やはり感嘆しちゃう。

・少しネタバレになっちゃうけど1:29:00くらいに森から歌が聞こえてくるシーンってあるじゃないですか。ああいうことってホントにあるんだよ。フィクションだからじゃない、ご都合主義でもないホントに起こる。そういう感覚を持ってるからリアリティを持つ。僕はそうだ。

wiki塹壕」から。

塹壕の壁面は、砲撃による振動で崩れないよう、ドイツ帝国軍は深く掘って鉄筋やコンクリート、煉瓦で補強した一方、連合国側は木材で補強しただけで掘り具合も浅く、土が剥き出しの部分も多く泥だらけのままだった。」

ここはしっかり再現してたね。塹壕といってもドイツとイギリスじゃこうも違うものかと感じた。「塹壕突破戦術」が業が深くて面白い。坑道戦とかよくやったねこんなの。ドイツの電撃戦は戦車ばかりに目が行きがちだがは歩兵がまず重要だったんだな。

・「塹壕戦」「毒ガス」「戦車」「飛行機」といった映画に登場する要素は詳説世界史研究433pでも触れられている。塹壕戦は精神医療の発達を促したとも。「シェル=ショック」とよばれる四肢が麻痺する心因性障害の患者が大量に現れたのだ。

・『1917 命をかけた伝令』の主役?の塹壕について。

塹壕 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=246341

奥深いな〜取りあえず第一次大戦塹壕戦を描いた映画は『西部戦線異状なし』をはじめいくつかあるようだ。今時間ないのであとでじっくり読もう。

ついでにトレンチコートも  http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=30394

 「トレンチ(塹壕)」の称は、このコートが第一次大戦で多く生じた泥濘地での塹壕戦で耐候性を発揮したことによる。平時のファッションとして用いられるようになってからも、軍服としての名残を多く残す。イギリスのバーバリーアクアスキュータムの2社の製品が元祖と言われ、現在でも有名である。」

1月10日(月)

・『1917 命をかけた伝令』鑑賞したので以下思いつくままに感想。

途中退屈なところもあったが観て良かった。ネタバレは避けるが、一番の見せ場はラスト近くの「あの」シーン。鳥肌たった。ラストはひねってくるかと思ったらド直球、思わず目頭が熱くなった。何気に音楽も良い。事前にワンカットがどうとか散々聞いていたので予想通りと言うか、他の映画以上にこちらの視野をコントロールされてる気がした。僕はこの映画のパノラマ的な見せ方よりもぬるぬると地を滑っていくような低いカメラワークが好きで、そいつで戦場の「泥濘」、靴に纏いつき転ばせたりするあのいやらしい「泥」ね、それをきちんと映してくれていたのが良かったかなと。まあとにかくこれは絶対大画面で観てほしい。迫力や臨場感が全然違うと思うから。(僕はipadで視聴して少し後悔した)しかし第一次大戦塹壕戦をこれだけ詳しく描いた映画ってあんまりないような気がするがどうなのかな。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=4024503

1月9日(日)

・詳説世界史研究第14章484pから490pまで。これで第14章「二つの世界大戦」読了。485pの太平洋戦線のマップが役立った。レイテ島やガダルカナル島その他聞いたことあっても地図上の位置が分からなかったのがこれで明確になった。【大戦の性格と結果】は太字の重要語こそないものの第二次大戦の総括及び次の章への架け橋として重要な部分で読み応えあり。

1月8日(土)

・『現代経済学の直観的方法』第5章「ケインズ経済学とは何だったのか」途中まで。

・詳説世界史研究p482に「ヴィシー政府」。「カサブランカ」のラストでルノー署長がゴミ箱に投げ捨てたのがヴィシー水の入った瓶であった。みた当時は?なシーンであったが今はネットにいくらでも解説がある。読めば疑問点がスッキリするし、当時の欧州情勢の勉強にもなる。一石二鳥。

1月7日(金)

・『薔薇の名前』第六日読了。アドソ活躍。ウィリアムとアドソ、いいコンビだ。

ウィリアム「アドソよ、おまえの口から叡知の言葉が吐き出されたのは、これで二度めだ。一度めは夢のなかで、そして今度は目を開けているうちに!」

そしてついに迷宮の最奥へ。

実はもう先が気になって読みかけているのだが、犯人の意外性という点では申し分ない。ウィリアムと犯人との対話もドラマチックだ。読み返してみないと不明なところも多いが犯罪の手口としては非常にシンプルであっけないほどである。しかし力点が置かれているのは殺人の動機であろう。自分に素養があればもっと楽しめるだろうに・・悔しい。ちょっとヴァンダインの『僧正殺人事件』を思い起こした。

1月6日(木)

・『詳説世界史研究』475p。オリンピック聖火リレーって、ヒトラーが始めたのか。驚いた。

同477〜478p。スペイン内戦。ピカソの「ゲルニカ」が載っている。数年前に観た「ミツバチのささやき」を思い出す。当時はそんなに政治的な意味のある映画とは知らず、漠然と寓意性の強い映画だなと感じただけだった。そもそもスペイン内戦についてほとんど知らなかった。

スペイン内戦 https://www.y-history.net/appendix/wh1504-112.html

ブロック経済

https://www.y-history.net/appendix/wh1504-026.html

1月5日(水)

・『1917 命をかけた伝令』をレンタル。ずっと観たかった映画。近いうち鑑賞予定。

・『薔薇の名前」第六日六時課、九時課。アドソも師匠に一丁前の口をきくようになってきた😊数をめぐる話で虹を構成する色素が四だとあるが、当時虹は四色とされていたのだろうか?

「すべては、一巻の書物の盗難と保管とをめぐって、展開してきたのです。」

1月4日(火)

・『薔薇の名前』第六日三時課の後まで読んだ。夢の内容は長いので飛ばした。ごめんねアドソ。僧院長の座をめぐる権力争いが事件の背後にあるのか?核心に近づいてきた気がする。さて犯人は?動機は?方法は?中世の僧院の闇に深く身を沈めたる心地。

「一場の夢は一巻の書物なのだ、そして書物の多くは夢にほかならない」

・『現代経済学の直観的方法』第4章「貿易はなぜ拡大するのか」メモ

貿易のメカニズム。各地における品物のばらつきによる価格差が貿易を動かしている。中継貿易→国家による関税制度→自由貿易
貿易の歴史。近代に経済世界全体が商業から産業への世界に移行。中継貿易で生きるオランダやイスラムを駆逐し、英国などのように官民一体となった産業国家が貿易の主役に。ブロック経済化→第二次世界大戦自由貿易の暗黒面「先に二階へ上った者がはしごを引き上げてしまう」。「世界がネットワークでつながるグローバル化→国境線の消滅。自由貿易保護主義のバランス。

経済史(ここでは貿易史)が相変わらず楽しい。でも1929年の世界恐慌について触れてないのは何故?

1月3日(月)

・『詳説世界史研究』第14章二つの世界大戦❹世界恐慌ファシズム諸国の侵略。

1月2日(日)

・『現代経済学の直観的方法』第4章「貿易はなぜ拡大するのか」

・『薔薇の名前』第六日讃課。そろそろ終盤だしウィリアム今度は防げるのか?今まで無策すぎたよ。

1月1日(土)

・『現代経済学の直観的方法』第3章「インフレとデフレのメカニズム」メモ。

インフレは貨幣と品物の量的比率バランスが崩れるのが起因。希少金属のような供給の増えにくい場所「供給のボトルネック」。一般に好景気の時はインフレの時でもある。インフレのメカニズム→①紙幣の発行量が増えてしまうことによるもの②品物の供給量が突然減ってしまうことによるもの③好景気に伴ってどこかに供給のボトルネックが発生し、それが社会全体に波及するもの(特に③が重要)。一般的にインフレ状態のもとでは資産家階層と労働者階層が損をし、企業家階層が得をする←機動性の優劣による明暗。インフレ防止のため金利を上げる「金融引き締め策」。

・あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2021年12月 読書日記

12月31日(金)

・『薔薇の名前』第六日朝課。また犠牲者。これは流石に酷すぎる。ウィリアムさっさと手を打たないと。なんでもいいいから止めなさいよ。

・【日本人は、なぜ年越しそばを食べるのか? 各地のそばに込められた意味とは】

https://weathernews.jp/s/topics/202112/270055/

讃岐うどんの地・香川県では年越しにもうどんを食べる家が多いのは、さすがです」(北野さん)

年越しうどんか・・

・『現代経済学の直観的方法』第3章「インフレとデフレのメカニズム」。

・ヒマなので『現代経済学の直観的方法』第2章「農業経済はなぜ敗退するのか」からメモ(適当)

ペティ・クラークの法則。徳川政権の経済問題。米穀経済。米価の下落。武士の窮乏化と藩財政の累積赤字。産業としての機動力。人間の胃袋の大きさには限度があるため需要が固定。農業「伸びない需要」と「中途半端な速度で伸ばせる供給」。機動性において商工業より劣る農業。現代の原料産出国の悲惨。モノカルチャー経済。近代産業社会。需要の飽和と技術革新によるブームの創出。商工業→いかに需要を掘り起こすか。水平方向と垂直方向への需要の拡大→飽和→技術革新で新しい需要を開拓。英国が商業国となるのは英蘭戦争から(政治的には名誉革命の時期)。第二次世界大戦は石炭文明から石油文明への過渡期。石油文明から半導体文明へ。

12月30日(木)

・『現代経済学の直観的方法』第2章「農業経済はなぜ敗退するのか」。

・『薔薇の名前』第五日終課。「私」の愛する娘が魔女として火焙りに。

「この生涯において、ただ一度めぐり合った地上の恋人、その名前すら、私は知らなかったし、その後も知ることがなかった。」

いやこれは辛いね。

12月29日(水)

・『薔薇の名前』第五日晩課。様々な欲望について。特に知識への飽くなき渇きとそれへの独占欲。ここは短いが含蓄に富み印象的な別れの場面もあって好きだな。

読み終えた上巻にちらと目を通してみたが、初めての時よりも確実に親しみの持てる書物に変わっている。同時にこれまでいかに余裕のない粗雑な読み方をしてきたかがよくわかる。また読み返すことになるだろう。

12月28日(火)

・『詳説世界史研究』p459〜。ガンジーの登場。映画『ガンジー』を思い出す。あれは感動した。アカデミー賞とった映画はいくつか観たがその中では一番好き。3時間くらいあるが全く長いとは感じなかった。ガンジー役のベン・キングズレーの好演は勿論のこと、奥さん役の方が地味ながら良かった記憶がある。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=817938

「ガンディーの葬儀シーンでは30万人以上のエキストラを動員し、「世界で最も多くの人員を動員した映画」としてギネス世界記録に登録された。」

今はCGでいくらでも「動員」できるからねえ。この記録は破られないんじゃないか。

12月27日(月)

・『薔薇の名前』第五日九時課。ベルナール・ギーによる異端審問。この小説では老獪で冷酷な悪役に描かれているがwiki読むとそうでもなかったのかと思ったりする。何にせよキャラが立ってるので映画ではどうなってるのか気になるな〜

・『現代経済学の直観的方法』第一章読み終えた。内容が濃く多岐に渡るので章の終わりに要約があるのは助かる。

ミクロの「需要と供給のバランス」は自分の常識の範疇でわかるのだが、マクロの「国民所得=消費+投資」がわかったようなわからぬような・・・これはつまりわかってないということですねはい。とりあえず保留にして脳のフックに掛けておく。いずれ腹に落ちる時が来るかもしれない。

・マクロ的思考の重要さを思い知らされたのは『サピエンス全史』が初。十年百年単位では見えないことが万年単位だと見えてくる。近くで見ると直線にしか見えないが遠くから眺めるとそれが巨大な曲線の一部であることがわかったりするのだ。

12月26日(日)

・『薔薇の名前』第五日六時課。再び殺人。ウィリアムさん、完全に後手に回っている。金田一かとツッコミしたくなる。

・『現代経済学の直観的方法』メモ
 資本主義はなぜ止まれないのか
 金利の存在 自転車操業 
 早い者勝ち 遅れると参入チャンスを失う 弱肉強食
 近代戦への移行 鉄道の登場による補給革命 物量戦 数の力 


鉄道というのは盲点だった。こんなの詳説世界史研究にも載ってなかった。経済学の本で軍事史の盲点を知る、またたのしからずや。

・ラジオで第九を聴いた。いかにも年の瀬。だがまだ五日ある。振り返るのはもう少し先でいい。とりあえず今年つけた日記は全部目を通すつもり。来年の目標はとっくに決まっている。

12月25日(土)

・『薔薇の名前』第五日三時課。

・オーディオブックの聴き放題で『現代経済学の直観的方法』(長沼伸一郎・講談社)。昔から経済は苦手なんだけどエッセンスだけぎゅっと凝縮してある感じでしかもわかりやすい。聴くだけでは心もとないので購入を検討中。

・「身には疾あり、胸には愁あり、悪因縁は逐えども去らず、未来に楽しき到着点の認めらるるなく、目前に痛き刺激物あり、慾あれども銭なく、望みあれども縁遠し、よし突貫してこの逆境を出でむと決したり。」

幸田露伴の『突貫紀行』冒頭。この意気この意気。

・柴や伐らむ 清水や汲まむ 菜や摘まむ 時雨のあめの 降らむまぎれに(良寛

【意味】山へ行って柴を切ろうか、谷で清水を汲もうか、野で菜を摘もうか、時雨の冷たい雨が降って来ない間に。

どうってことない歌なのにじんわり来るのは何故だろう。良寛の人柄が偲ばれる。

12月24日(金)

・詳説世界史研究のみ。

12月23日(木)

・『薔薇の名前』第五日一時課。清貧論争。論争がエスカレートして罵倒合戦に。笑止。

・『教養としての「世界史」の読み方』。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク

なぜ人は歴史に学ぶことが難しいのか?→人間は見たいものを見るのであって、現実そのものを直視する人は少ない。

12月22日(水)

・「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」鑑賞。何度観ても最高。元気の出る映画。前向きな登場人物たち、うまそうな料理、そして陽気でノリノリの音楽。難しいこと何も考えず楽しめる。サントラ買おうかな。ラテン系に目覚めたかも。(特にジョン レグイザモがいい味出してんだよねえ〜)。

12月21日(火)

・『薔薇の名前』第四日終了。ちょっと黒猫について調べてみた。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=928451

不吉の象徴だったり幸運の象徴だったりどうも極端だ。

「江戸時代には、黒猫を飼うと労咳結核)が治るという迷信のほか、恋煩いにも効験があるとされた。新選組沖田総司労咳を患って床に伏せっていた際、この迷信を信じて黒い猫を飼っており、死の間際に斬り殺そうとしたが果たせず、自らの終末を悟ったといわれる。小説家、夏目漱石の「吾輩は猫である」の主人公「吾輩」のモデルは、漱石が37歳の時に夏目家に迷い込んで住み着いた野良の黒い猫で、漱石の妻・鏡子から福猫として可愛がられていたという。」

沖田総司の逸話も面白いが、「吾輩」のモデルが黒猫だったとは。小説の中では黒猫ではなかった気がするんだけど。

阿片戦争と林則徐についてはこのページが詳しかった。

https://spc.jst.go.jp/experiences/impressions/impr_09009.html

「現在でも、英国帝国戦争博物館にはこの阿片戦争の展示は一切ないし、博物館内のネットで阿片戦争を検索しても、何もヒットしない。英国民も忘れたいほど不名誉な戦争であったことは間違いがない。」

「林則徐は広東在任中に、外国に関する法律、新聞、雑誌などを翻訳させて読んでおり、海外の状況を的確に把握していた。これらの資料はのちに友人の魏源に贈られ、魏源は大著『海国図志』を上梓した。「外国の特技に学んで外国を制する」というのが『海国図志』の主旨だった。つまり、西洋化への転換を促したのである。この書物は日本にも伝えられ、幕末の志士吉田松陰、橋本佐内、西郷隆盛などが熱心な読者となった。清国の惨状や海外の情勢を理解した志士は、明治維新へと突き進むのである。林則徐が日本の近代化に及ぼした影響は決して小さくはない。」

グラッドストンは「不義にして非道の戦争」として開戦に反対した。

https://www.y-history.net/appendix/wh1202-041.html

「30歳の1840年4月8日、野党のヒラ議員として、ホィッグ党政権のパーマーストン外相の対中国外交を批判する演説を行った。それはアヘン戦争の開戦の是非を採決する前に行われた。(引用)たしかに中国人には愚かな大言壮語と高慢の癖があり、しかも、それは度を超しています。しかし、正義は中国人側にあるのです。異教徒で半文明的な野蛮人たる中国人側に正義があり、他方のわが啓蒙され文明的なクリスチャン側は、正義にも信仰にももとる目的を遂行しようとしているのであります。・・・<近藤和彦『イギリス史10講』2013 岩波新書 p.211>」

12月20日(月)

・『薔薇の名前』第四日終課の後。再び迷宮へ。と言ってもこの本自体が迷宮みたいなものだから迷宮の中の迷宮だ。入れ子になってる。

・英国のアヘン密輸の取り締まりを行った林則徐は調べれば調べるほど面白い人物の一人。取り締まりもさることながら、左遷されてからの生き方も興味深い。「海納百川、有容乃大。壁立千仞、無欲則剛」(海は百川を納め、容の大なる有り。壁は千仞に立ちて、無欲則ち剛なり)。この前半部分が中国語版wikiの副題にも使われている。「常に清廉潔白で私事を省みず、左遷されても常に国家の事を考え続けた姿は後世の人間から深く尊敬されている。」

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=64492

12月18日(土)

・『薔薇の名前』第四日終課まで。ベルナール・ギーの登場。70才くらいだからもう結構歳いってるんだな。

・『教養としての「世界史」の読み方』(本村凌二PHP研究所)をつまみ聴き。倍速機能が便利。隙間時間にいくらでも聴けそう。

12月17日(金)

・『仕事に効く教養としての「世界史」』(出口治明祥伝社)。結構量があるのでメモとりながら少しずつ聴いていく予定。

12月16日(木)

・仕事が忙しく読書進まず。

12月15日(水)

・『薔薇の名前』第四日三時課。

・『厠のいろいろ』に出てくる倪雲林 について。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=617497 

wikiには「潔癖症で多くの逸事奇行を伝えている」とあるだけで、自分のたれた💩を見ないようにするための蛾の羽の仕掛けについての記載はない。ひょっとすると芥川龍之介は脚注にある『雲林遺事』という書物を読んだのかも。

・朗読関連でトイレについて調べた。

https://www.satou-setubi.com/publics/index/25/

「世界のトイレ事情は、洋式派(腰掛け式)と和式派(しゃがみ式)に分けられ、この二大方式には宗教が影響しているのだそうです。」

「日本の和式便器はしゃがみ式だが、金隠しがあるのは日本だけの文化であることを知っていましたか?」

金隠しという言葉自体、もう知ってる人少ない気がするがどうなんだろう。僕はすっかり忘れてた。トイレのいろんな異称やその由来も面白い。あと昭和の戦後の洋式トイレの普及には目を見張る。『厠のいろいろ』には水洗式のものが出てくるけど1935年(昭和10年)のことだから基本ボットン式の汲み取りで水洗式はまだごく一部だったんでしょうな。取りあえずトイレについてはもうちょっと研究したい気分^ ^

12月14日(火)

・『厠のいろいろ』後半の朗読アップ。「糞溜」等、読みがわからないところがあった。一応「ふんだめ」と読んでおいたけど正しいのかどうか不明。こうしたのは朗読してるとしょっちゅう。特に「奥の細道」などは朗読始めて間もないこともあって困惑しまくりだった。他の方々の朗読を聴いても読み方が一人一人違ってたり。まあ正解は複数あるのだろうということで適当に選んで読んじゃったけれど、今もあれでよかったのかと気になったりする。

・英語の某メルマガで紹介されてた性格診断、「MBTI(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」をやってみた。ユング心理学がもとになってるそうだ。診断結果はあくまで参考程度に留めるべきらしいけど、結構当たってる。

https://www.16personalities.com/ja

12月13日(月)

谷崎潤一郎『厠のいろいろ』を半分くらい朗読(10分6秒)。朗読するのは半月ぶり。このエッセイは青空文庫ではまだ作業中なんだけど、手持ちの文庫本に載っていて昔から好きだった(^ ^)著作権切れてるので朗読しても問題ないよね。ユーモアたっぷりな随筆なので是非聴いてみて下さい。しかつめらしい文豪の意外な一面を知ることができますよ。

https://note.com/eclogue1/

・『ヒトラー 〜最期の12日間〜』鑑賞。事前にわかってはいたが、ひたすらシリアスでヘビーな映画だった。思わず目を覆いたくなるシーンも数箇所あった。元気を出したいとき見るような映画ではない。ドイツ語のリスニングに役立つかと思っていたが、ドイツ語字幕がないのがなんともはや。検索しても有名なシーンのそれがいくつかあるだけ。困ったな、ドイツ語字幕の全文載ってるようなサイトないかしら。
・『薔薇の名前』第四日一時課まで。割と楽しく読めた。

・『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡・文響社

マイクロソフトの伝説のプログラマーが勧める「ロケットスタート時間術」。これまでの仕事のやり方を見直すのに役立った。今までダラダラと時間かけすぎてその割には成果が上がらず、心の余裕がなくなっていたからいいタイミングで知ることができてラッキーだった。僕のような悩みを抱えてる方におすすめしたい。

12月12日(日)

・この数日は読書する気になれず日課の『詳説世界史研究』以外あまり読んでいない。『薔薇の名前』も上巻読んだからもういいかなになりつつある。

12月11日(土)

・『行動経済学』(光文社)をオーディオブックで。あまり進まなかった。

12月10日(金)

・『詳説世界史研究』日露戦争について学習。特に興味深かったのはこの戦争が軍事史的に大転換をもたらしたこと。つまり機関銃や重砲がヨーロッパ諸国で大量生産されるきっかけとなり、これが第一次世界大戦における大量殺戮に繋がった。また日本を含む列強海軍の大艦巨砲主義にも繋がって、その影響は第ニ次世界大戦まで続いた。

オー・ヘンリー日露戦争をネタに小説書いてたけどタイトルが思い出せない。確か主人公?が熱狂的な日本びいきな設定だった。何気にコナンドイルとオーヘンリーは同時代人だったりする。

・世界史に限らんがネットで調べ出すといくら時間があっても足りない。それにしても造詣の深い方の多いこと。僕とはかけてる時間がまるで違うんだろうな。

12月9日(木)

・『薔薇の名前』第四日讃課。検死と推理。また面白くなってきた。

・「Shoot for the moon. Even if you miss, you’ll land among the stars.(月を目指せ。たとえ月にたどり着かなくても、どこかの星には到達している。)大きな目標を設定すれば、たとえその目標を達成できなくても、何か価値あることを達成している意。

・『詳説世界史研究』416pの囲み記事にあった梁啓超についてwikiで調べた。 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=346040 所々文章がおかしい。機械翻訳そのまま貼り付けたのか?wikiでこんなの見たの初めて。

12月8日(水)

・『薔薇の名前』上巻読了。アドソくん、見習いとはいえ修道士なのに見ず知らずの女とそんなことしていいんですか。そして再び殺人、今度は浴槽に死体が。いやあ、ここまで長かった。特定の時代に詳しい方が書斎でゆったり読む類の小説で、ホームズのようなそれとは違うとはわかってはいたけどねえ。アクションしてる分にはともかく、立ち止まって相手と話を始めると基本的にやばい。?が加速度的に増えて飛ばすようになる。曲がりなりにも上巻を読了できたのはこの日記のおかげか。その意味ではこうした日記ってのは馬鹿にならないね。ネットで調べたり本を読んだりすればある程度わかりやすくはなると思うけれど、今のところそれはやっていない。できればこのまま読破したいがちょっと怪しくなってきたか。

・北イタリアでの話だからなんとなくもう少し明るい感じかと思ったら寒くて色彩に乏しい印象。印象という点では今遊んでるゲームのスカイリムに雰囲気が似てなくもない。

BBCのサイトからの記事。How food influencers affect what we eat 

https://bbc.in/330n1gm

ネットのグルメ情報が、どの程度自分の食べ物の選択に影響を与えてるのか興味あったので読んでみた。面白かったのはこの辺。

Humans are biologically primed to seek out calorie-dense food – an ability that helped our ancestors survive when they foraged for food.

"Evolutionary psychology has found that people feel happy when they simply see these foods, and thus engage with it more," he says.  

人間は生物学的に高カロリーの食べ物を求めるようになっている、それは僕らの祖先が生きのびるために役立った能力で、こうした食べ物は見るだけでハッピーになるって。なるほどそんなわけでグルメ動画つい見ちゃうのか。生存本能に根ざしたコンテンツは強い。

12月7日(火)

・『薔薇の名前』第三日晩課。ベルナール・ギーは『魔女狩り』(岩波新書)で知ったな。映画版では「アマデウス」のサリエリ役で有名なF・マーリー・エイブラハムが演じている。

ベルナール・ギー http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1820141

12月6日(月)

・『薔薇の名前』第三日九時課。

・『詳説世界史研究』で南アフリカ戦争について読み、そういやコナン・ドイルが関わってたような?と調べたらビンゴ!ドイルがサーの称号を得たのはこの戦争を擁護したからだという。ホームズの作者だからじゃないのかい。意外だ。

アーサー・コナン・ドイル http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=10093

南アフリカ戦争/ブール戦争/ボーア戦争 といろんな名で呼ばれてる戦争でちょっと混乱したが、この記事 https://www.y-history.net/appendix/wh1402-021.html によるとボーアというのはイギリス側の蔑称みたいで今は避けられることが多い由。若き日のチャーチルも従軍しており、政治家になったのはこの戦争がきっかけとな・・これまた意外。

12月5日(日)

・『一汁一菜でよいという提案』読み終えた。「古典」ですね。全文にマーカー引きたいくらい。折に触れて読み返したい。

「お膳をすすめるのは、お膳の縁が、場の内側と外側を区別して、結界となるからです。机の上が散らかっていても、お膳の中はきれいです。すると、一人で食べる食事にけじめがついて、気持ち良く、食事がだらしなくなりにくいのです。お膳を使えば、きちんと食事することに、楽しみが見つかると思います。」

お膳、すごいかも。

・『薔薇の名前』う〜んやっぱりガイド本必要。ろくに背景知識のない自分がいきなり読んでも難しい。古典経済学の知識ゼロで資本論に挑むようなもので無謀(今頃気づいた)これから読む方は僕のような馬鹿しちゃいけません^ ^

12月4日(土)

・『薔薇の名前』第三日六時課。今日はここまで。

・『高野聖』の研究論文を見つけたのでそれを読む。フロイトとか出てきて面白い。

・『物語 フランス革命』を読んで良かった点の一つはサンジュストを知ったこと。若くて美形、切れ者で行動力あり生きてたらナポレオンのライバルになり得たってんだから人気出るはずだわ。『オルガン』読みたくてググったが見つけられなかった・・

・『薔薇の名前』の迷宮は侵入者の方向感覚を失わせいつまでも出発点に戻れないように、延々彷徨わせ閉じ込めて放さないように、緻密に設計されてる。昼間でも苦労するのに夜間だからますます脱出は大変だ。脱出できたのは偶然だった。

12月3日(金)

・PHP12月号「こころの整理術」からいいなと思った記事をちょこっと要約。
「自分の周囲の半径1メートルは自分の内面と同じ。イライラしてるなと思ったら、今自分のいる半径1メートルだけ、片づけよう」
僕もイライラしてる時はまわりが片づいてない場合が多い。整理整頓は苦手だが、半径1メートルならできるかも。(自分の内と外を区別しないというのは仏教の教えにもあったような・・)
【追記】以前、ある作家の方が雑誌で、書けない時自分は皿洗いすると書けるようになるので、そんな折に洗ってない皿が溜まってたりすると嬉しい、みたいなことをおっしゃっていた。やはり身の回りに目を向け、少し手を動かすのがいいみたい。

・『薔薇の名前』第二日深夜課。迷宮から辛うじて脱出した直後の会話。
「この世は何と美しいのでしょうか。それに比べれば、迷宮というのは、何と醜いものなのでしょうか!」私はほっとしてそう言った。「迷宮を脱け出す規則さえ見つけられれば、この世はどれほど美しくなることだろうか」師はそう答えた。
12月2日(木)

・『薔薇の名前』第二日終課。秘密の階段、追跡、暗号解読。急にホームズみたいになった。次はいよいよ文書館(迷宮)へ。

・『一汁一菜でよいという提案』。昔の豆腐屋の豆腐は角がすっきり四角で、切っても美しかった、角が崩れた豆腐は売り物にならなかった、だがパックになってからは賞味期限内でパッケージに破損がなければ、角が崩れていても寝癖がついていても問題ないと判断するようになったという話。昔の豆腐のことはよく知らないけれど、普段豆腐を美しいと感じたことはない。確かに美しいものが一つなくなったのかもしれない。時代がいかに変わろうと美しいものを美しいと感じる感性を大事にしたい。

・『薔薇の名前』第二日九時課。僧院長との議論。またちんぷんかんぷんなので適当に飛ばした。そのせいであっという間に読み終えた。後の伏線かもしれぬがわからないのだから仕方ない。早く文書館に潜ってくれ。

12月1日(水)

・『一汁一菜でよいという提案』から一部抜粋。

「いちばん大切なのは、一生懸命、生活すること。一生懸命したことは、いちばん純粋なことであり、純粋であることは、もっとも美しく、尊いことです。」

「暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思います。」

「「慎ましい暮らしは大事の備え」と言われます。仕事に集中するときに、一汁一菜を試みて下さい。きっとはかどると思います。」

「作る人が食べる人のことを考えている。料理することは、すでに愛している。食べる人はすでに愛されています。」

迷った末、比較的短いものをピックアップしたけど、正直一部だけじゃなく全文抜粋したいくらい(笑)そっちの方がよくわかってもらえると思うから。いやあ一読三嘆ですわ。

【追記】となりのトトロの名コピー「忘れものを、届けにきました」はこの本にもふさわしいと思う。ここに書かれてあることはずっと日本人が忘れていたことですよ。少なくとも僕にとってはそう。

・『薔薇の名前』第二日六時課。ここは短くてすぐ終わった。一見バラバラの証言が結び付けられて全体が浮かび上がってきたね。容疑者はまだ複数いて絞りきれないが。それにしても一体どんな本が隠されているのか。僧院での男色についてはああやはりという感じで全く驚かない。

・遮断機の上り師走の街動く  羽渕 幸子

いい句だなあ。今年も残り一ヶ月か。師走って文字通りなんか道ゆく人がみんなせかせかしてるイメージ。歩く速度が普段より少し上がるというか、まあ単純に寒いってのもあるが。

・先月は『高野聖』の毎日朗読(たまに休んだけど)をはじめ割とやりたかったことできて満足してるので、今月も引き続きやりたいことバンバンやっていきたい。とりあえずこのブログの更新を今日から1日複数回にする。読書とはあまり関係ないことも書くかもしれないが(自分なりに)役立つ情報を届けたいと思っているのでどうか生暖かい目で見てやって下さいませ😊