日日遊心

幸田露伴の歴史小説【運命】の現代語勝手訳その他。Done is better than perfect.無断転載お断り。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

徒然草 第22段 感想

兼好の尚古趣味は他の段にも散見されるが、この段を読むと趣味というような軽いものではなく、もっと激しく切実なものが感じられる。あたかも自分は生まれる時代を間違えた、もう少し早く生まれたかったと言いたげである。 彼が理想とする時代がいつなのかち…

成功したければ「あきらめ力」が肝心

一事を必ずなさんと思はば、他の事の破るるをもいたむべからず、人の嘲りをも恥づべからず。 万事に代へずしては、一の大事なるべからず。(徒然草・188段から抜粋) 余計なことをやめる。あきらめる。 すると大願を成就するための力が手に入る。 僕はこ…

「ナガラ養生法」について

サライ・2021年2月号の中で作家の五木寛之氏が勧めていた養生法を紹介。 ①立ちあがるときは、足だけで立ちあがる。手で支えない。②歯磨きのとき、つま先立ち→かかと落としをストンストン繰り返す。③顔洗うときにスクワットの姿勢をとる。④新聞を読みながら一…

徒然草 第231段 感想

「百日の鯉がどうとか、もったいつけるな、やるならさっとやれ」 もっともな話である。 ただ同時に人のしたことを小うるさくアレコレ言う者はいつの世にもいるもんだなとも感じる。 ネットでも有名人の言動について色々評する人がいるけれどそれとよく似た感…

徒然草 第115段 感想

https://note.com/eclogue1 徒然草の魅力のひとつは筆者である兼好法師の眼を通しての人間の再発見だと思っているのだが今回もそうした話である。 以下、感想をランダムに。 ・ネーミング「ぼろぼろ」のインパクト大。 ・既視感なにかの映画でみたような話・…

徒然草 80段・81段感想

・第80段 公家や法師の尚武の風に渋い顔の兼好。 「人倫に遠く、禽獣に近き振舞」ってそこまで言い切っちゃうのか。滝口の武士出身と聞いたがそれも関係してるのかな。 ちょっと驚いた。 ・第81段 なんとなく映画「マイ・インターン」を思い出した。ベンのも…

徒然草で見つけた「ヘンな言葉」

朗読した中で、妙に印象に残った言葉を3つ上げてみる。 1 「あふさきるさ」 <意味> ❶行ったり来たりするさま。行きちがうさま。 ❷一方がよければもう一方が悪いようす。ちぐはぐなようす。 ❸あれこれと思い迷うようす。 「心の暇なく、あふさきるさに思ひ乱…

徒然草第14段、朗読完了。

https://note.com/eclogue1 無事、noteにアップした。 和歌は百人一首もろくに知らなくて苦手だったけど今回読むにあたり色々調べて好きになれそうな気がした しかしこういう感想はブログじゃなくnoteに書いた方がいいのかな。どうもnoteはツイッター同様、…