徒然草の感想
兼好の尚古趣味は他の段にも散見されるが、この段を読むと趣味というような軽いものではなく、もっと激しく切実なものが感じられる。あたかも自分は生まれる時代を間違えた、もう少し早く生まれたかったと言いたげである。 彼が理想とする時代がいつなのかち…
「百日の鯉がどうとか、もったいつけるな、やるならさっとやれ」 もっともな話である。 ただ同時に人のしたことを小うるさくアレコレ言う者はいつの世にもいるもんだなとも感じる。 ネットでも有名人の言動について色々評する人がいるけれどそれとよく似た感…
https://note.com/eclogue1 徒然草の魅力のひとつは筆者である兼好法師の眼を通しての人間の再発見だと思っているのだが今回もそうした話である。 以下、感想をランダムに。 ・ネーミング「ぼろぼろ」のインパクト大。 ・既視感なにかの映画でみたような話・…
・第80段 公家や法師の尚武の風に渋い顔の兼好。 「人倫に遠く、禽獣に近き振舞」ってそこまで言い切っちゃうのか。滝口の武士出身と聞いたがそれも関係してるのかな。 ちょっと驚いた。 ・第81段 なんとなく映画「マイ・インターン」を思い出した。ベンのも…
朗読した中で、妙に印象に残った言葉を3つ上げてみる。 1 「あふさきるさ」 <意味> ❶行ったり来たりするさま。行きちがうさま。 ❷一方がよければもう一方が悪いようす。ちぐはぐなようす。 ❸あれこれと思い迷うようす。 「心の暇なく、あふさきるさに思ひ乱…
https://note.com/eclogue1 無事、noteにアップした。 和歌は百人一首もろくに知らなくて苦手だったけど今回読むにあたり色々調べて好きになれそうな気がした しかしこういう感想はブログじゃなくnoteに書いた方がいいのかな。どうもnoteはツイッター同様、…
https://note.com/eclogue1 歌人でもあった兼好の和歌論。 ・紀貫之「糸による物ならなくに別れ路の心細くも思ほゆるかな」 「古今集の中の歌屑とかや言ひ伝へたれど、今の世の人の詠みぬべきことがらとは見えず」とある。 兼好は評価してるし僕もそんなに悪…
https://note.com/eclogue1 人はよく言う。「せっかくここまでやったのだから今更やめるのはもったいない」と。 だが、この「もったいない」こそ実は成功を妨げている原因なのだ。もったいなくて、だらだら続けていることがあるなら、今すぐきっぱりやめよ。…