幸田露伴「運命」32
【訳】
景隆は大軍功なく、退いて徳州の守りについた。
黄子澄はその敗北を帝に報告せず、十二月になってかえって景隆に太子太師の官に就かせた。燕王は南軍を寒さに乗じて奔命に疲れさせようと軍勢を出して広昌を攻めてこれを降伏させた。
【原文】
景隆が大軍功無くして、退いて徳州に屯す。
黄子澄其敗を奏せざるを以て、十二月に至って却って景隆に太子太師を加う。燕王は南軍をして苦寒に際して奔命に疲れしめんが為に、師を出して広昌を攻めて之を降す。
【感想】
李景隆に何故こうまでこだわり重用するのか?