日日遊心

幸田露伴の歴史小説【運命】の現代語訳、読書日記その他。Done is better than perfect.無断転載お断り。

2021年11月 読書日記

2021/11/30

・『高野聖』朗読27回目最終回。今回はいつもより長めで11分近く。いやあ色々あったけどなんとか完走できてほっとした。充実感。良かったら聞いてみて下さい。

https://note.com/eclogue1/

青空文庫高野聖

https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/521_20583.html 

・『一汁一菜でよいという提案』、なんかタイトルで損してる気がする。ただのレシピ集でないのはもちろん、安直な「粗食のススメ」本でもないのに。僕がツイッターでフォローしてる方にも健康のため「具沢山の味噌汁」をよく勧める方がいらっしゃるがおそらくこの本の影響だろうなあ。にしても外食に負けないような料理を自分で作ろう、と力んで疲れてた人たちはこれ読んでどれだけ救われたことだろうか。

2021/11/29

・『高野聖』朗読第26回。女の正体。

日課の『詳説世界史研究』、アヘン戦争についての疑問。加害国である当のイギリスのアヘン事情はどうだったのか。中毒者はどのくらいいて、どれだけその危険について認識があったのか。シャーロック・ホームズにロンドンのアヘン窟を扱った短編があったことを思い出し気になって調べたらこんな記事が。

http://history.husigi.com/VHv2/koneta42.htm

イギリスも相当なものだったようである。いずれにしてもここは調べれば調べるほどアヘン商人どもの高笑いが聞こえてくるようで不快。無論、清の方にも問題はあったのであろうが。

・『薔薇の名前』第二日三時課。笑いの正否についての神学的論争。相変わらずハイブロ-だ。

2021/11/28

・『高野聖』第25回。外出して疲れたので休もうかと思ったがまあなんとか。

・今日は『詳説世界史研究』のみ。

2021/11/27

・『一汁一菜でよいという提案』(土井善晴新潮文庫)読み始める。時代が変わっても伝えていきたいこと。忘れないよう胸に刻んでおきたいこと。まだいくらも読んでないのにもう既に折に触れ「味読」したいと思わせてくれる。養老孟司氏が推薦されていたので買ったがなるほどこれは名著。

・『薔薇の名前』の映画を観たいと思いアマゾンで円盤を探したら日本語吹替がなくて字幕だけ。何故?しかも微妙に高いし。まあいいけどね。

・『高野聖』朗読第24回。順調にいけばあと2回で終わり。「それから谷川で二人して、その時の婦人が裸体になって私が背中へ呼吸が通って、微妙な薫の花びらに暖に包まれたら、そのまま命が失せてもいい! 滝の水を見るにつけても耐え難いのはその事であった、」わかるわかるぞその気持ち。

https://bit.ly/3nTX1vk 

珍しく天気雨が降ったので「狐の嫁入り」について調べたらいい記事があった。外国でも動物が呼び名に使われてるのは何か理由あるのかしら。よくある雨粒は時速20キロで雲から地面まで落下するのに10分ほどかかる・・ふうん面白い。

2021/11/26

・『高野聖』朗読第23回。残り少なくなってきた。「あたかも何よ、それ畜生道の地獄の絵を、月夜に映したような怪しの姿が板戸一枚、魑魅魍魎というのであろうか、ざわざわと木の葉が戦ぐ気色だった。」

・『ワイルド・スワン』訳者の土屋京子氏によるあとがきから一部抜粋。「残虐で苛酷な時代を描きながら、『ワイルド・スワン』はあたたかく、すがすがしい。それは、あの狂気の時代にあってなお正義を信じ倫理をつらぬいて生きようとした人々の姿を、著者がバランスのとれた感性でしっかりと見ているからだ。人間の醜い側面をここまで徹底的に描きながら、『ワイルド・スワン』が読者の心に最終的に語りかけてくるのは、強くて美しい人間の精神に対する希望と信頼である。残虐だけれども崇高であり、悲しいけれども希望に満ちている。」

・童話『ぽんぽこ』をアップ。是非読んでみてくださいな😊

2021/11/25

・『詳説世界史研究』。タイの歴史について少々。アジアでタイがなぜ日本同様、列強の植民地とならなかったのか疑問に思い調査中、ミュージカル「王様と私」のことを知り観たくなった。ここに出てくる王様はタイの名君だったラーマ4世がモデルだそうでユル・ブリンナー渡辺謙らが演じている。ただwikiによるとタイでは上演も上映も禁じられているとの由。そもそも元になった本に創作と誇張が多いようだ。

王様と私(1956年の映画)

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=835093

タイではラーマ5世が近代化を推し進めた名君で植民地にならなかったのはこの王様の力が大きいのだが、その礎を作ったのが父王のラーマ4世。このラーマという国王の名前は古代インドの叙事詩ラーマーヤナと関係あるらしい。

ラーマーヤナ

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=179528

「タイの小学校では「ラーマーヤナ」の古典舞踊の授業が必須であり、タイの国王の名前が代々「ラーマ」である点にもその影響力を見ることができる」

・『薔薇の名前』第二日一時課まで。もっと自分が西洋中世史に詳しければ何倍いや何十倍も楽しめるのだろうと思いつつ。今度カフェで珈琲でも啜りながらカッコつけて読んでみようかしら^ ^

・『高野聖』第22回。「(貴僧はほんとうにお優しい。)といって、得も謂われぬ色を目に湛えて、じっと見た。私も首を低れた、むこうでも差俯向く。」

2021/11/24

・今日は読書進まず。

・『高野聖』朗読第21回。女のセリフが長くて一苦労。

2021/11/23

・『詳説世界史研究』。イギリスのインド植民地化の過程を学ぶ。自分たちに加担した政治勢力は間接統治、そうでない場合は直接統治という支配体制は他でも見た気がするのだがはてどこだったか。それにしてもイギリスはしたたか。
・『楽語薬語』に書いた「画策」、カクサクというのはどうも読みづらいのでガサクと読んでもオーケー、にならないかと思ったり。ダメ?あ、そう。

・『高野聖』朗読第20回。タクアン少年。「それもさ、刻んだのではないで、一本三ツ切にしたろうという握太なのを横銜えにしてやらかすのじゃ。」今回はちょっと早口だったかな〜。

・寒いのでホットココア飲んでたら『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書)にこんな一節が。「チョコレートの生産が工業化されたのは、一九世紀になってからのことです。まず、一八二〇年代に、オランダのヴァン・ホーテン社が粉末チョコレートの製法の特許をとりました。粉末チョコレートとは、いまも日本で売られている「ココア」のことです。」今飲んでるのは森永のだけど、ヴァン・ホーテンのもよく飲むなあ。砂糖関連ということでチョコレートの歴史についても触れていて中々面白い。
2021/11/22

・『高野聖』朗読第19回。

「その時裏の山、向うの峰、左右前後にすくすくとあるのが、一ツ一ツ嘴を向け、頭を擡げて、この一落の別天地、親仁を下手に控え、馬に面して彳んだ月下の美女の姿を差覗くがごとく、陰々として深山の気が籠って来た。」今回はこの一文かな。

・世の中にはマルチな才能を持ち様々な分野で活躍する方もいらっしゃるが、その人にとっては全部繋がっているのだと思う。他者にはその繋がりがわかり辛いだけなのだ。

2021/11/21

・PHP1月増刊号「毎日が楽しくなる生き方」で、映画監督の大林宣彦氏と歌人俵万智さんの対談。その一部を要約してみる。
「何か一つのことをやるということは、その他の可能性を殺すこと。そこで人間は何をやるにせよ、ああしとけば良かったかもしれない、と必ず迷いが出てくる。しかしいったん選んだからには、覚悟を決めて邁進せねば自分の人生に対し失礼であり申し訳ない。あったかもしれない自分を置いてきたのだから、その自分に文句を言われないようにしていこう。結局、自分のいる境遇や自分の選んだものに打ち込む「覚悟」の有無が、人生に充実感を持てるか否かの境目である。」

うーむ、覚悟か。今の自分には覚悟があるだろうか?なんかしょっちゅうフラフラしているような^^;しかし、お二人ともこの道一筋で迷いなんてなかったと思ってたので意外なのと同時に安心した。

・今日は朗読休む。風呂入って早寝だ。

2021/11/20

tweetは「さえずり」という意味なのになぜ日本では「つぶやき」と訳されたのか?ツイッターを使う以前からずっと疑問に思っていた。

ググったが、いまいちピンとくるものがなかった。ただ「意訳」した理由の一つが「さえずる」のはたいてい小鳥であって人間に使うのは不自然だから別の訳にしたというのは確かだろう。さらにいうなら小鳥のさえずりと言うのは聞いて心地よいモノばかりではなく、連続して甲高く、時に耳障りなこともある。要するに相手に向かってここは自分のテリトリーだ、入ってくるなと「やかましく主張する」イメージも持っている。

一方「つぶやき」にはそういうイメージがない。ぽつんぽつんと言葉のかけらが断続的に出てくる。その際一貫性とか論理性はあまり問われない。つまり相手に向かって言っているのでなく、自己充足的に口の中で「独り言」のようにもぐもぐ言っているだけなのだ。そうして独り言ならばいちいち「ツッコミ」を受けたり、「言質を取られる」ことがないような気がする(無論「気がする」だけで、実際にそうなるかは別)

twitterがサービスを開始した当時のことは何も知らぬからこうしたことは単なる僕の憶測である。しかしこのさえずり→つぶやきの意訳(転訳と言ってもいい)が日本人にもできるだけ気軽に使ってもらって普及させようという戦略の一環だったとしたら、それは見事功を奏したようだ。おかげで僕らは今だに呟き続けている。

【追記】

これを載せた直後、辞書で「さえずる」には次のような意味もあると知った。

ぺちゃくちゃとやかましくしゃべる。「団体客がさえずりながら食事を始める」👉軽蔑して使う。

やはり辞書を引くのを億劫がっては駄目なようだ。

・『高野聖』第18回。母に聞かせたら、「これいつも中途半端なとこで終わるわね」。まあ一応区切りになってるんで^_^;

・『マリー・アントワネット』(中公新書)面白そう。

2021/11/19

・『薔薇の名前』。ようやく殺人が起こり面白くなってきた?

探偵役の修道士がその助手の「私」に言う。

「雪というのはね、アドソ、人間の身体がとても読みやすい文字を書き残してゆく、感嘆すべき羊皮紙なのだ。」

雪の上の足跡はミステリーではお馴染みの要素だが、雪を羊皮紙になぞらえるのは初めて見た。さすが中世。

・『高野聖』第17回朗読。この小説を初めて読んだのは20年近く前。当時はこの語り口に馴染めず楽しめなかったな。今思うと不思議だ。

2021/11/18

・久々にこのサイトhttps://alpha.japantimes.co.jp/article/essay/に寄ったらWalk-and-talk therapy「歩きながら話すセラピー」というエッセイが面白かったのでちょっとそれ関連。

昔、脳が活性化する?というので庭をよく後ろ向きに歩いたことがあった。普段やらないことだから確かに結構な脳への刺激にはなったが、やはり心もとないものである。人間というのは本来前に歩くようにできてるというのがよくわかる。気分が落ち込んでいる時「こんな風に前に歩ける自分」にひょいと気づいて心が震えたことがないだろうか?僕には何度もある。心はもう未来への不安やら過去への後悔やらで後ろ向きもいいとこなのに体は後ろに歩いてはいかない。やはり前を見て前に歩いている。なんだかチグハグで妙な気持ちだった。そうしてこんな風に足を交互に動かすだけでこんな風に目の前の景色が変わっていくんだからラクだなあとも思った。僕は一人で散歩することが多いけれど誰かと一緒だとより楽しめて(この記事にあるように)言葉を交わさずとも相手を元気づけたりできるかもしれない。向かい合って座るのではなく並んで一緒に歩く、というのがポイントなのだろう。『西遊記』だってあれだけ性格も何もかもバラバラな者たちがとにかく並んで歩いている。互いの顔を見たりすると喧嘩になったりするのである。

「もし、あなたの友人や家族が少し元気がないように見えたら、その人を一緒に散歩に行こうと誘うのは良いアイディアかもしれない。」

平易で良質なエッセイ。

・『高野聖』第16回。蟇や蝙蝠それに猿まで、動物たちも色香に迷うたか。

2021/11/17

・『高野聖』朗読第15回。今回朗読して改めてエロチックやなあと感じた。

「その心地の得もいわれなさで、眠気がさしたでもあるまいが、うとうとする様子で、疵の痛みがなくなって気が遠くなって、ひたと附ついている婦人の身体で、私は花びらの中へ包まれたような工合。」

「(いいえ誰も見ておりはしませんよ。)と澄して言う、婦人もいつの間にか衣服を脱いで全身を練絹のように露していたのじゃ。」

・『詳説世界史研究』362pに、1889年のパリ万博で植民地の先住民が連れてこられ、柵の中で現地のままの生活をさせられて「展示」された、みたいなことが書いてあったから調べてみた。
人間動物園 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1772959
2021/11/16

・『高野聖』朗読第14回。何やら艶っぽい展開に。

・長いこと放置したままになっていた『夢をかなえるゾウ』を少し読んだ。なるほどこういう風に物語にしたらスッと入って、よしやろうという気になるんやねえ。大阪弁のもつ語りのチカラ。

・外国語ばかりでなく、例えば幸田露伴の『運命』をサッとこなれた現代語にするAI翻訳もあっていいと思うのだ。

https://www.bbc.com/worklife/article/20211116-why-only-children-are-still-stereotyped-as-selfish-and-spoilt

一人っ子に対する否定的なイメージを作った一人がアドラー?本当だとしたら意外だな。こうしたステレオタイプ的な見方は定着しちゃうと厄介。記事にある通り、徐々には変わっていくと思うけど。

2021/11/15

・『ワイルドスワン』読了。浩瀚なので時間かかったな。しかし最後の方は一気読み。しばらくしてまた読み直すつもり。

・良さそうなサイト発見。まだよく目を通した訳ではないが、リベラルアーツに興味を持っていたので有難い。

https://liberal-arts-guide.com

・『高野聖』朗読第13回。「真白なのが暗まぎれ、歩行くと霜が消えて行くような。」だの「川幅は一間ばかり、水に臨めば音はさまでにもないが、美しさは玉を解いて流したよう」だのなんとも結構ですなあ。

2021/11/14

・『詳説世界史研究』でアメリ南北戦争について学ぶ。とりあえず南軍の総司令官だったリー将軍銅像撤去の記事を見つけたので貼っておく。リー将軍自身は奴隷制反対派だったと聞いたから疑問に感じるところがある。込み入った事情がありそうなので南北戦争とその影響についてもっと詳しく知りたくなった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/62b83c280c4c3027b1caea4011da9a611ade4eeb

2021/11/13

・今日も無事に朗読終えた。役者が揃ってきて楽しい。そうして何やら後への伏線を張ってる様子。

フランス革命についてはまだまだ書きたいことがあるのでまあそのうち。

2021/11/12

・『物語 フランス革命』レビュー。

特にアカデミックでもないしマニアックでもない。かといって平易すぎたり粗略にすぎることもなく、バランス良く明快。著者のなんとか楽しんで読んでもらおうという熱意と工夫を随所に感じるし、何より多彩な登場人物の一人一人が生き生きしている。フランス革命の特定の事件・人物にフォーカスしあれもこれもと詳述した内容ではないから、物足りないと感じる読者もいようがそれは本書の目的ではなかろう。フランス革命の入門書としておすすめできる。

・『物語 フランス革命』読了。終章は「ナポレオンの登場」。1804年に彼が皇帝になるまでを概説。1789年のバスチーユ陥落が本格的幕開けとなったフランス革命はこれで最終的に終焉しかつ完成したというのが著者の説だ。ナポレオンの業績は多岐にわたるが興味を惹かれたのは「ナポレオン法典」。とても優れた法律であったので世界の多くの国がこれに倣い、日本の明治民法も参考にし現民法もその明治民法を部分的に何度も修正したものらしい。

・今読んでいる『ワイルド・スワン』からのエピソード。当時中学生だった著者が仲間たちと旅行中、汽車が鮨詰め状態でなかなか乗車できないことがあった。次第に発車時刻が近づいてきて焦っていると、その隙に通りがかったスリの少年に財布を盗まれてしまった。気づいた著者が思わず泣き出すと、走り去ろうとしていた少年は立ち止まって財布を返し、乗れるように手伝ってくれた。それ以来著者はどこかでスリの少年が捕まったと聞くたんびに胸が痛むようになったという。文化大革命の最中の、古いものは叩き壊せの殺伐としていた頃の話なのでちょっと心が暖まった。

2021/11/11

・『詳説世界史研究』に「大草原の小さな家」のコラムが。懐かしくてローラが生活したという家のあるデスメットという街のことを夢中で調べてた。テレビドラマしか知らない自分としてはデスメット?何それ?ウォルナットグローブじゃないの?って感じなんですが・・

てなこと書いてたらこんな記事が突然目に飛び込んできた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e6e69e96be3576a24ee42379a99608e8e420c239

ふうん、なるほど。取りあえず僕はそれほどショックじゃないかな。マイケル・ランドンが誰と浮気してようが、僕にとって今も好きなドラマなことに変わりはないし。それにしても、役と素顔は違うとわかっていながら今だにその「落差」が話題になるのはマイケル・ランドンがいかに見事に「理想の父親」を演じ切ったかという証だろう。

・『ワイルド・スワン』18章まで読んだ。あと4割くらいか。

・今日は朗読休む。   

2021/11/10

・「高野聖」朗読その10回目。蛇と蛭の山道を抜けて魔性の美女きたー。と言ってもここは連れの方が圧倒的に目立っとる^^;

・今日は何かと忙しく読書の方はさっぱり。

2021/11/09

・ことばと国家(岩波新書

『最後の授業』の誤読を通して知った本。そのうち読みたい。

・『物語 フランス革命』第5章まで読了。「不幸のうちに初めて人は、自分が何者であるかを本当に知るものです」byマリー・アントワネット。今なお人気の秘密がわかった気がした。

・『高野聖』の朗読、今回で山蛭の森を抜けました。いやあ面白い&気持ち悪い😅これからいよいよ魔性の美女との出会いですよ。

2021/11/08

・詳説世界史研究読んでたら、普仏戦争後の条約でアルザス・ロレーヌ地方がドイツ帝国編入(1872年とのこと)とあったので、もしかして昔読んだドーデの『最後の授業』ってこれが題材かと思って調べたらやはりそうだった。それだけなら大したことではないが、ショックだったのはこの小説は政治的意図を持って書かれたその意味で「問題のある」ものらしい。

アルザス=ロレーヌ

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=163004

『最後の授業』

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=481984

フランス領アルザス地方が舞台だから当然そこの住民は普段フランス語を話していたのだろう、という前提のもとに読み、感動したりしたのだが実はそうじゃなかった。ドイツ語圏だったのだ。しかしそうなるとこの物語の受け取り方も違ってくるわけで、かつて教科書に載っていた小説だったが今はとんと見なくなった、というのはこれが原因らしい。調べているうちにいろいろ考えさせられ、まだちょっと考えがまとまらない。

2021/11/07

・『ワイルドスワン』第17章。ようやくずっと知りたかった文革に入った。しかし『魔女狩り』→『ワイルドスワン』のコンボは精神的になかなか辛いものが・・というかマゾですか私は。まあ他にも読んではいるんですが。

2021/11/06

・『物語 フランス革命』第4章まで読了。次章から恐怖政治。教科書読んだだけではわからないことが続々出てきて楽しいが、その割になかなか読むスピードが上がらない😓

マルクス『ルイ・ボナパルトブリュメール18日』の方は、今の知識では歯が立たないのでしばらく寝かせるつもり。

・noteにて泉鏡花高野聖』の朗読中。めちゃ楽しい。是非一度聴いてみて下さい。

朗読

https://note.com/eclogue1/

青空文庫高野聖』 

https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/521_20583.html

2021/11/05

・『物語 フランス革命』第4章「ジャコバン政府の時代」へ。シャルロット・コルデによるマラー暗殺事件まで。

大塚久雄「社会科学における人間」(岩波新書

昔、途中まで読んで放置していた部分を読んだ。やはり最後の方は難所、ヴェーバーの学説は噛み砕いて説明してあってもなお僕には難しい。ただ「苦難の神義論」について知れたのは収穫だった。また読み返そう。

・英国ヴィクトリア朝の文化風俗について調べていたら面白そうなサイト発見。ファンタジー系のさまざまな興味深い情報を載せており自分好み。イラストも可愛いの多くてお気に入りになりそう。緒方さん?という方のイラスト好き。

パンタポルタ https://www.phantaporta.com

2021/11/04

・同書第3章続。

死刑執行人サンソン。「死刑廃止」は世界の流れ。

「先進国と呼ばれている国(G7)に限ると、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダでは死刑制度が法的に全面廃止されており、死刑制度を維持しているのは日本とアメリカだけである。アメリカの場合は州によって死刑を廃止しているところもあるので、先進国の中で国をあげて死刑を行なっているのは日本だけ、ということになる。」

2021/11/03

・引き続き、同書第3章

(実質的に)わずか一票差でルイ16世は死刑に決まった。

「王権神授説にもとづく「国王主権」の原則を根底からくつがえし、新たに「国民主権」の原則を確立するためには、一人の生身の国王を物理的に生け贄にする必要があった。新しい社会を確固としたものにするために、古い社会の死を具体的な形で目にする必要を人々は感じたのであった。  国王の処刑は、また、革命家たちにとって「退路を断った」ことを意味していた。もはや後戻りはできず、前に進むしかなかった。」

著者はルイ16世は死刑にせず、平和達成時まで幽閉すべきだったと述べる。彼は確かに優柔不断で誤りも犯した。しかし他方、立派な業績もあり、国民の幸せを真剣に願っていた、処刑したことで後の恐怖政治を招来したと。

「力およばなかった善意の国王が、千数百年間続いてきた王政の悪弊の責任を一身に負わされ、処刑されることになったのであった。」

2021/11/02

・『物語 フランス革命』第2章はヴァルミーの戦いも面白い。

「ヴァルミーの戦場では、ボロボロの軍隊がヨーロッパ最高のピッカピカの軍隊に士気の高さで勝ってしまった。プロシア軍に同行して戦いの一部始終を見た文豪ゲーテは「この日、この場所から、世界史の新しい時代が始まる」という言葉を残している。」(第2章から引用)

やっぱり士気って大事。

続いて第3章「国王の死」へ。

国民公会は、九月二十一日に王政の廃止を正式に宣言する。ここに、西暦四八一年以来千三百年余続いてきた王政は消滅し、フランスは共和国となる。ヴァルミーの戦いの翌日のことである。」

2021/11/01

『物語 フランス革命』、第2章「革命的動乱の時代へ」に入った。

ヴァレンヌ逃亡事件。「男装の麗人」テロワーニュ・ド・メリクール。「ジロンド派の女王」ロラン夫人。

2021/10/31

『物語 フランス革命』第1章読了。バスチーユ陥落からヴェルサイユ行進。革命と言ってもここらまではまだ穏やか。

2021/10/30

・『物語 フランス革命』の続き。以下、一部抜粋。

フランス革命の人々は、自分の国のことだけを考えていたのではなかった。自分たちは地球の表面を一新する運動の先頭に立っている、人類の未来のために闘っている、という意識があった。《自由と平等》の思想を世界に広め、世界中の人々を専制政治から解放しようという意気込みを抱いていた。」

「日本が鎖国の真っ最中だった時代に、革命家諸君が日本のことまでも心配してくれていたことに私は感動する。」

「途中で挫折したとはいえ、「世界中の人々が一つにまとまること」はフランス革命のもっとも根本的な願望の一つであったと私は思う。」

・Noteにて泉鏡花高野聖」の朗読を開始。この文体は凄いなと改めて思う。文体に惚れちゃうのは幸田露伴の「運命」と同じだ。なんとか最後まで読みたい。

2021/10/29

・『物語 フランス革命』(中公新書)が面白くてたまらない。人口の増大と人口構成の若さが社会的活力を産んで、これが革命の原動力の一つとなったらしい。なるほどねえ、若いエネルギーが国中に充満していたことが重要だったんだな。マリー・アントワネットが歴代王妃と違って特に目立つ王妃になった一因は、夫のルイ16世が超真面目で一人の愛人(公式なそれも含めて)も持たなかったからだという指摘も興味深い。王の公式の愛人というのは王妃より華やかで目立つ存在だったのだ。

「実際、ルイ十四世の公式寵姫であったモンテスパン夫人やルイ十五世の公式寵姫であったポンパドゥール夫人とデュ・バリー夫人は知っている人でも、ルイ十四世とルイ十五世の王妃の名前は浮かんでこないのではないだろうか。」

全くその通り(^_^)

ルイ16世が一人の愛人も持たなかった(これはフランス歴代国王の中で前代未聞の類)ので、本来ならば比較的目立たぬはずの王妃が世間の注目を一身に浴びることになり、その浪費癖から「赤字夫人」と呼ばれるようになったとのこと。

・トーマスマンの処女作?『幻滅』を朗読しようかと思って、読み返したらどうもルサンチマンのにおいがしてためらう。昔はそうでもなかったのだが。